概要
…明日こそ、彼女ともう少し喋ってみたい。
最近若き伯爵付きの侍女となったシルヴィーは、頭の回転が速く有能な女性である。しかし、伯爵は彼女が優秀すぎるがゆえに困っていた。
――会話が続かない。
常に思考を先読みされ、聞く前に答えを告げられてしまうため、会話がすぐに終了してしまうのである。
これは、静かで美しい微笑みが揺るがない侍女と、どうにかして彼女と会話をしたい不器用な伯爵の物語。
(本編五話+番外編四話にて完結済、本作は『小説家になろう』『アルファポリス』にも投稿しています)
――会話が続かない。
常に思考を先読みされ、聞く前に答えを告げられてしまうため、会話がすぐに終了してしまうのである。
これは、静かで美しい微笑みが揺るがない侍女と、どうにかして彼女と会話をしたい不器用な伯爵の物語。
(本編五話+番外編四話にて完結済、本作は『小説家になろう』『アルファポリス』にも投稿しています)
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!短いけど、確実に胸キュンできます
人は相手の欠けている部分に惹かれ、互いの欠けているところを埋めるように結ばれる、などと言われますが、では、欠けている部分がない二人は結ばれるのか? という命題(?)に挑戦している作品だと思います。
国の将来を担う敏腕伯爵と、彼の要求を先回りして完璧な対応を見せる侍女(まず、こういう「完璧」な人物を描写できる作者様の腕に脱帽です)。まさに二人は欠けている部分がありません。
二人が唯一欠けている部分が「口下手」、ということなのですが、「口下手」かどうかも怪しいです。お二人の会話には、互いを気遣う優しい気持ちにあふれていています。確かに、気持ちを伝えられない二人なのですが、お互いに最大の敬意…続きを読む