新矢晋

19世紀ロンドンだとかスコットランドヤードだとかそういう響き、皆さん好きでしょう？ 厳密な職業としての“探偵”は登場しませんが、概念としての“探偵”はしっかりここにいる！ 好奇心旺…続きを読む

確かにそこにひとと文化が息づいているのを感じる文章。 「お前いなくてもよくね？」も「お前だけいればいいじゃん」もない、皆それぞれ魅力的なキャラクター。 子供の頃に夢中で読んだ、あの…続きを読む

倫理や摂理をテーマ(の一つ)としているが押しつけがましくはない。 文体も整って読みやすく、SFらしいSFでとても雰囲気が良いです。 するすると喉に入ってくる印象です、それこそ「造ら…続きを読む

物語は粛々と進みます。
けれど不意にこちらを圧倒する“手”の描写！
“手”の美しさとグロテスクさを自覚させられ、そのぐらぐらした気持ちのまま最後まで引っ張られてしまいました。

黄金色に輝く龍がほしぼしの中を泳ぐ姿を想像して、胸踊らない人間がいます？ 宇宙系SFであり、異文化ファンタジーであり、人間同士のドラマでもある。 文化が魅力的に描かれているからこそ…続きを読む

伯爵も侍女もとにかく真面目で善良で一生懸命なんだけれど、それがためにすれ違い続けるというこの焦れったさ。 でもそこがとても可愛らしくて、最後まで優しい気持ちで読めました。 末長くお…続きを読む

タイトルだけ見てスルーするのは勿体ない。
真面目で丁寧な異世界風土ファンタジー。
安定した文章力でしっかり読ませてくるぞ。

ただまあ、お腹はすくよね。

現代日本とはまったく違う年末年始の行事(似ているところも少しあるのが興味深い！)。 けれど、それぞれの行為に与えられている意味はこの世界独自のもので、文章力と「それらしさ」で違和感…続きを読む

出オチ・一発ネタかと思いきやそれぞれのレビューがきちんと伏線として機能しており、明言されていないのにこの世界で一体何が起こったのかわかるようになっています。
見事という他ない。