概要
私を追放した国はすぐに崩壊したそうですよ?
「──ローズマリー・リィーズを国外追放とするっ」
この国の王太子で婚約者のクリストフの近衛騎士が容赦なくローズマリーを引きずっていく。
嘘を吐き、ローズマリーを貶めた公爵令嬢ミシュリーヌの唇が大きな弧を描いていた。
その光景を最後にローズマリーは狭い箱に閉じ込められて何も見えなくなった。
蓋をどんなに押しても叩いても、箱の中から出ることはできない。
今まで聖女として魔法樹を癒して、平民出身だからと見下されていたことに我慢していたが何一つ報われない。
ご飯がいっぱい食べられるからと聖女になったはずなのに、空腹がローズマリーを極限まで追い詰めていく。
絶望しながらも、ふと箱の蓋が開いていることに気がついた。
そのことに気づいた瞬間、今まで感じたことのない怒りがローズマリーの感情を支配する。
この国の王太子で婚約者のクリストフの近衛騎士が容赦なくローズマリーを引きずっていく。
嘘を吐き、ローズマリーを貶めた公爵令嬢ミシュリーヌの唇が大きな弧を描いていた。
その光景を最後にローズマリーは狭い箱に閉じ込められて何も見えなくなった。
蓋をどんなに押しても叩いても、箱の中から出ることはできない。
今まで聖女として魔法樹を癒して、平民出身だからと見下されていたことに我慢していたが何一つ報われない。
ご飯がいっぱい食べられるからと聖女になったはずなのに、空腹がローズマリーを極限まで追い詰めていく。
絶望しながらも、ふと箱の蓋が開いていることに気がついた。
そのことに気づいた瞬間、今まで感じたことのない怒りがローズマリーの感情を支配する。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!婚約破棄され国外追放の聖女が隣国の王太子に救われ縁を結ぶ
今作品が聖女物作品での特異性として、人が魔法を使う源を供給する魔法樹の存在とそれの生命維持を担う聖女の関係を描いた世界観。しかも枯ゆく魔法樹の後継の若木は、人の形を成し、乳幼児の姿でヒロインである聖女から魔力を分け与えられることで成長し、聖女を母親の様に慕う描写にホッコリさせられました。
また、ヒロインを完璧な聖女像とはせず、孤児院出身という食事を満足に貰えていない状況から自生する草花を食する野生味を身に付け、聖女となり満足する食事を得られるとより職務に励むも、嫌がらせの食事抜きでの悲壮の場面には哀れみを抱いた次第です。特に空腹の余り、隣国の王太子との初見では、王太子の瞳が食物に見え王太子の…続きを読む