概要
愛する人の前では 何も隠せはしない
「…死って泣くほどつらいことなの?」「泣くってどんな感じなんだろう?」
妖狐の里の幼い鵲(いそしぎ)は人に興味津々だが、人と関わることは妖狐の里では法度とされている。
ある日鵲(いそしぎ)は妖狐の里のお屋形様に相談してみたところ、破天荒なお屋形様からは法度を破り人里に潜り込むことを提案される…。
妖狐の里の幼い鵲(いそしぎ)は人に興味津々だが、人と関わることは妖狐の里では法度とされている。
ある日鵲(いそしぎ)は妖狐の里のお屋形様に相談してみたところ、破天荒なお屋形様からは法度を破り人里に潜り込むことを提案される…。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!死という重い主題に臆することなく挑んだ、王道のビルドゥングスロマン
幼い妖狐が人間の子供に化け、幼児を亡くした老婆と共に生活するお話。
和風ファンタジーです。童話や昔話にも似たわかりやすくもしっかりとしたストーリーを、児童文学あるいはライトノベル/ライト文芸のような個性的なキャラクターの魅力で彩り、その上で主題の部分をきっちり掘り下げてみせる、優しいライトファンタジーのお手本のような物語でした。
本当に児童文学やお伽話を思わせるというか、このものすごく素直で真っ直ぐな筋立てが好きです。まだ幼い少年(年齢三桁だけど妖狐の発達だと事実上の子供)である主人公、鵲《いそしぎ》の視点から描かれた世界。彼の好奇心や興味関心の向かう様が、そのまま本文の雰囲気にどっぷ…続きを読む