概要
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!読まないでいた私が愚かでした
全国の石濱ウミファンの皆さま、お待たせしてしまい申し訳ございません。
自分の執筆や情報収集にかまけ、あろうことか読み合い企画に参加していたにもかかわらず、今の今まで本作を読まずにいた愚行を私自身深く反省しているところでございます。
※このレビューは石濱ウミファンにだけ送るメッセージであって、他の読者さまに向けての文章ではございません。なのでここからの細かい説明は省きます。
ファンなら読んでいて当然の名作「夢告げ」はご存じかと思います。
良かったですよね、素晴らしかったですよね。私も大好きです。
そしてそんな名作「夢告げ」を書いた作者さまのカクヨム長編デビュー作がこちらになるのですが、…続きを読む - ★★★ Excellent!!!その想いに手を伸ばすのは、どちらなのか
時の流れが止まったかのような、不思議な村。
そこで少年は、理解しがたい出来事に巻き込まれていきます。
空の青さ、澄んだ空気、透明でとても冷たい川の水。
その中で、友達と共に過ごす夏休み。
友人達の表情までしっかり浮かぶほど、彼らの生活が目の前に見えてきます。
そして、それを見守る大人達の姿も。
体験した事はないけれど、彼らの日常は壊れ物のように儚く、そして懐かしさに胸が締め付けられます。
そんな日常のほんの僅かな日陰から、じわりと、少年の心を脅かす存在があちらこちらに見え隠れしています。
この村の秘密。
そして、その村に存在する気味の悪い火の見櫓は何を意味するのか?
全てを少年が知った…続きを読む - ★★★ Excellent!!!それはかけがえのないひと夏の日々
ファンタジーやホラーのジャンルだけではおさまらない、切なく美しい物語です。
時代に取り残されたような独特な村の雰囲気や、空気を肌で感じるような自然。そこに生きる子どもたちの生活感。
情景がありありと浮かび上がり、すっと物語の舞台へ入っていけるだけに、そこで起こる奇怪な出来事がより不気味さを増します。
村の秘密、火の見櫓の秘密とは。
主人公の少年は、その目を通して何を知るのか。そしてすべてが解き明かされたとき、何を思うのか。
細やかに敷かれた伏線が後半にどんどん生きてくるところは思わずうなり、ため息が出ます。人間の持つ希望の儚さや、業の深さなど、読み進めるごとに色んな感情が迫ってきます。そして…続きを読む