概要
後半に行くほど赤面不可避の恋愛ストーリーになっていきますので、その濃淡をご期待くださいますと嬉しいです。
《一話2700字平均ずつ》
♧あらすじ♧
キザでクールでスタイリッシュな道化師パフォーマー、YOSSY the CLOWN。
世界を笑顔で満たすという野望を果たすため、今日も世界の片隅でパフォーマンスを始める。
そんなYOSSY the CLOWNに憧れを抱くは、服部若菜という女性。
生まれてこのかた上手く笑えたことのない彼女は、たった一度だけ、YOSSY the CLOWNの芸でナチュラルに笑えたという。
「YOSSY the CLOWNに憧れてます、弟子にしてください!」
そうして頭を下げるも煙に巻かれ、なぜか古びた探偵事務所を紹
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!自らのコンプレックスと向き合い成長する6人の男女が織りなすショータイム
この作品を読み始めた時の第一印象は「奇抜」の一言だった。
というのも、OPENING act を読むと分かるが、この作品が小説兼「舞台」に思えたからだ。私たち読者は、いわば「観客」ということになる。
臨場感あふれる冒頭に魅了され、読み進めていくと、登場する主な「役者」は6人の男女。
話が進むにつれて明かされていく彼らの境遇は、決して恵まれているとは言えないものだろう。そして、その境遇であるがゆえに抱えたコンプレックスは、とても根深いものだ。
時にそのコンプレックスは、同じような悩みを抱えた「観客」たちの心を揺さぶることもあるだろう。かく言う自分もそのひとりだった。克服するには、自…続きを読む - ★★★ Excellent!!!繋がりと変化の物語
「人を笑顔にしたい」という共通の目的をもちながらも、別の道を歩んでいる兄弟、YOSSY the CLOWNと柳田良二。
自らの夢をもちながらも自信を得ることができない、服部若菜と小田蜜葉。
人の心をも読みとる高い知性をもって生まれたがゆえにその立場に怯える兄妹、サミュエルとエノーラ。
この物語は、別の場所、別の時間に生まれた六人がSHOWという一つの舞台を中心として結びつき、それぞれの未来を見つけていく物語である――。
本作の作者、佑佳さんは私の友人である。親友といっても過言ではない。そんな彼女は多くの長編傑作を執筆してきた実力のある作家なのであるが、特にこの作品「C-LOVERS」は彼女…続きを読む - ★★★ Excellent!!!共感と挑戦、そして成長、変化。幸せまでの道のり。
登場人物はほぼ、メインの6人のみです。6人だけ追っていれば大丈夫。ゲストは佑佳作品を知っていれば嬉しくなる程度で、知らないと話が分からない訳ではありませんよ。
6人はそれぞれ、過去に心の傷を負っています。何なら現在も尾を引いています。どうにかしたいともがく彼らが、お互いに『出会う』。
すると、変化していきます。傷を抱きながら、『仕事』を通して関係性を築いていき、ドタバタとデコボコしながら、いつしか気付くのです。
大切な人に。癒やされている自分に。前に現れた道に。
とにかく皆が、優しい。可愛い。本作あらすじにもあるように、コメディ→恋愛というストーリーのシフトが素晴らしく緻密で、1話か…続きを読む - ★★★ Excellent!!!この物語はあらすじにもある通りコンプレックスを抱えた人々の群像劇である
【物語は】
雑誌の特集に組まれた話から始まっていく。その後、成功への第一歩となるのだろうか。主人公の一人であるYOSSY the CLOWNが、インタビューを受けている場面へと変わる。この物語は、群像劇。
ここで、作中のあるセリフが胸を打つ。
「コンプレックスと上手く付き合っていくような(略)」のくだりのセリフにとても惹かれた。と同時に、このセリフ部分から彼のこれからの目標や、目的が明らかになる。それは輝かしいスタート。
しかし彼の成功(ソロデビュー)を喜んでいるものばかりではないようだ。意味深な場面からオープニングクレジットと移り、その後本編へ。
【各登場人物から見る、物語の魅力】
第…続きを読む - ★★★ Excellent!!!傷つきうつむく君の心に、この輝きを届けたい。愛と癒しの群像的ドラマ!
クールな道化師、彼に憧れ芸人を目指す女性、片付けの苦手な探偵、イギリス産まれの賢い双子、引っ込み思案な女子高生。
個性豊かな六人が織りなす、お仕事系ヒューマンドラマです。
ブランド服に身を包み、クールでスタイリッシュな芸風で世界を魅了する道化師パフォーマー、YOSSY the CLOWN。通称ヨッシーと呼ばれる彼のもとに弟子入りを希望し押しかけてきた、服部若菜という女性。
弟子入りをあきらめさせようと説得していたヨッシーは、彼女の「得意分野」に興味を持ち、とある人物を紹介することにします。マジックを教えてもらえるはずが、なぜか紹介された場所は古びた探偵事務所で――?
コミカルに…続きを読む