第8話 胴の長い変な生き物・・
ヘッドは再び散歩(?)をし始めた。
次は・・なんだ、あの生き物は?
若い女性に抱かれた細長い生き物・・。
ちょっと話しかけてみようか・・。
ヘッド 「なあ、君?」
「おや?珍しい生き物だな?」
ヘッド 「いやいやいや、俺から見たら君の方が珍しいんだけど?」
「?」
ヘッド 「ねえ、君は何?」
「え?人に者を尋ねるときは自分から名乗らない?」
ヘッド 「ああ、これは失礼、俺はヘッド、エネルギー体の生命体さ。」
「ふ~ん、じゃあね。 バイバイ。」
へッド 「え! ちょ、ちょっと待った~!」
「? 何かした?」
ヘッド 「君、バカ?」
「バカとはなんだ、バカとは!」
ヘッド 「だって、こちらの自己紹介だけで終わるなんて可笑しいだろう?」
「え?そうなの?」
ヘッド 「・・・」
「まあ、いいや。
僕はフェレットのヴァイス、これでいい?」
ヘッド 「あ、ああ、ありがとう、バイス。」
「ちが~う!ヴァイス!」
ヘッド 「? ごめんバイス。」
「・・・」
人間 「どうしたの? ヴァイス? 急に鳴いて?」
「ウ~、ウッ、ウッ!、ウー!」
人間 「あら、甘えちゃって、ウフフ」
ヘッドはヴァイスが自分と話しているときに、ヴァイスが思わず声を出していることに気がついた。
これは悪いことしたかな?と、思った。
それにしても、人間に声をかけられたとたんに甘える動作に移る俊敏さには舌を巻いた。
でも、人間の機嫌を取ろうとするヴァイスに少し同情もした。
ヘッド 「君も大変だね、人間の相手は。」
「まあね、これもお仕事さ。」
ヘッド 「お仕事ねぇ・・。
でも、君もチョロチョロと落ち着きないね?」
「だって、これが僕らだもん。」
ヘッド 「ふ~ん・・、で、なんでリードを付けられてるの?
犬でもあるまいし。」
「まあ、僕もそう思うけど、これがないと脱走したくなるんだ。」
ヘッド 「へ~・・、まあ、頑張ってね。」
「うん。さてとご主人様に甘える仕事をしますか。」
ヘッドはヴァイスが、若い女性の足下を
それにしても、この地球は色々な生物がいるものだ。
でも、なんで皆、人間のペットなんていう生き方をしているのだろうか?
まあ、それで生きて行かれるのならいいかもしれないけど・・。
それにしても自由を束縛されて、ストレスとかないのだろうか?
まあ、その点は、俺たちが立ち入るべきではないしね。
それは地球に生きる生物の問題だ。
そう思い、考えるのをやめた。
さて、次は誰と話そうかな・・。
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