閉鎖された街はいい

山駆ける猫さんの『あたらよ空にゴシック詠え』のレビューを書くのに、何度か読み直して、その魅力は何なのか? を考えました。

偏った特徴を持った魅力的なキャラクター達? テンポの良い描写で描かれた戦闘シーン? 敵としての怪異? それとも死が迫っている緊迫感?

その魅力を挙げていけば、まだまだあると思うが、黒井はそこまで挙げて、それらすべてを生かしているのが、逃げ出せない閉鎖された街、という舞台装置なのではないか? と思い至りました。

ハリウッドのパニック映画みたいな逃げ出す事が出来ない街での物語は、脇役のキャラクター達の魅力までも引き出し、怪異達をより恐ろしくし、緊迫感を高めて、戦闘シーンにテンポを与えているのではないか?

やっぱり閉鎖された街はいいですよね?

おすすめです(●´ω`●)

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