意気地のない自分への苛立ち
- ★★★ Excellent!!!
満開の桜も、青空と入道雲も、
鮮やかな紅葉も、凛とした雪景色も、
この世を彩る全てが、色を失い。
どうでも良いと思う瞬間がありますか?
それら全てを、
殺したいと思う事がありますか?
この世の中が、
どうしようもなくつまらなく思えて、
馬鹿らしく思えて、白々しく思える。
綺麗事を並べる奴らに反吐が出て、
理想論をのたまう奴に嫌気がさす。
でもそれはきっと、
意気地のない自分への苛立ちだ。
絶望すらできず、
悲しみすら得ることの出来ない、
踏み出せない自分への苛立ちだ。
虚無感だ。
僕が本当に殺したいのはなんなのか?
新代ももさんの『小説家を殺したい』を読んで、僕はそんなふうに思いました。
あなたも読んで、感じてみてほしい。
おすすめです(●´ω`●)