この破廉恥精霊めっ!けしからん!!

貴族社会のことはよく分かりませんが…
ひょんなことからエーデルシュタインの精霊と契約することになった純朴で見目麗しい乙女の主人公メリルローザが、朴念仁な破廉恥精霊に純情を絆されてゆく物語です(違

先のレビューされた方もおっしゃってますが、途中途中で描かれているその情事(吸血)に悶えます。
姉御的な精霊フロウが現れてからが本番で、物語も絆されてゆく成り行きも加速して参ります。

また、脇役もそれぞれ良い味を出しており、特に幼馴染のジークハルトのメリルローザを想う気持ちと優しさに思わず涙腺が緩みました。
緊迫するラストからエピローグに至るまでは、純粋な愛に彩られた形で物語を締め括られておりますゆえ、その尊さにフロウの餌を生み出すことは不可避で、スマホの画面が見づらくなること請け合いです。

レビューの始まり方はアレですが、こちらの筆者様の作品はいずれも綺麗な情景が目に浮かぶほど丁寧に描かれており、読み始めるとすーっと世界観に引き込まれます。

もっとずっと読んでいたかったと読み終えたあとに感じる素敵な作品でした。



あ、見た目と契約にかまけて、けしからん言動ばかり起こす表題の精霊ヴァンについては、彼なりに答えを出し責任を取ったので良しとします(何様

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