ラムネ逃避行

作者 新樫 樹

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44人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

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色んなことが上手くいかなかったり、自分の事が嫌いになったりする。そんな風にバランスを崩してしまう事は誰だってあります。
そんな時に気持ちをぶつけえられる相手がいたらどれだけ救われるでしょうか。
甘酸っぱい青春の一ページが丁寧に描かれていて、さわやかな読後感がありました。

恋愛、家族、友達。それらの事で悩んでいる人におススメの作品です。

★★★ Excellent!!!

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世界中空は繋がっている。
今日の空はあの想い出の空とも繋がっている。

この物語に登場する空はとっても甘酸っぱいのです。
10代の思春期の女の子が思い悩むであろう自分のこと、家族のこと、それから恋のこと。

すべて甘酸っぱい空の下での出来事。タイトルのお菓子のような空。
読後感は同名のあの爽やかな飲料水のよう。

夏の青空の下、ぜひ読んでみてください。

★★★ Excellent!!!

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 自分のことが誰よりも嫌いで、クラスでも「いいひと」として振る舞うことでなんとか自分の居場所を作っている高校生の倉橋。友達という友達もおらず、家族ともあまり上手くいっていない彼女が、中学校で密かに思いを寄せていた竹内と再会したことをきっかけに、自分を塞いでいる殻を破る一歩を踏み出します。

 自分のことが嫌いで、誰にも迷惑をかけたくないし、誰にも気を使ってほしくない。そんな気持ちに心当たりがあって、主人公の気持ちに共感していました。また、心の状態を描写する時の「きゅうっと」「ふわふわして」といったような言葉の使い方が上手くて、心地よいリズムを生み出していると思います。

 色とか空の描写とか、竹内との掛け合いとか、素敵だった点は他にもたくさんあるのですが、自分は最後の電話のやりとりで少し泣きそうになりました。素敵なお話をありがとうございます。

★★★ Excellent!!!

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「思ったよりずっと面倒くさくて、思ったよりずっといいやつだった。」
好きだった人から、こんなふうに言われたら……。

優しくてみんなに頼りにされているのに、自分からは甘えるのが下手な美奈。
いつも言葉にならない寂しさを抱えています。

一人ぼっちの夏休み。
一枚の青空の写真が、そんな美奈の背中を押してくれました。

勇気を出して、写真を撮った大切な人と再会したとき、美奈の強張っていた心がほどけ始めます。

ただ甘いだけではなくて、心の暖かくなるラブストーリーに涙が止まりませんでした。

読み終わった心に、ラムネのように爽やかな風が吹き抜けます。

★★★ Excellent!!!

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 思春期の迷い、葛藤が移り変わりも作品です。

 灰色の心模様の主人公にとって、心の支えになっている15センチに切り取られたラムネ色の空。それが繋ぐ二人の想い。
 町から田舎への風景のうつりかわりも主人公の気持ちにシンクロしていて、すごく上手いと思いました。

 一歩踏み出せば、いろんなことが動き出す。幸せはすぐ側にあるのだと気づかせてくれます。胸のうちに燻っていた暗い想いが、爽快なラムネ色に染め変えられてい清々しさに感動しました。

 タイトルがまた最高!

★★ Very Good!!

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夏らしいタイトルが目を引く作品。このタイトルの空はどんなものかと手を触れたくなりました。

作品の読後感はしゅわっと爽快。

15センチのお題もうまく使われた作品だと思います。
個人的に描写表現がとても好みでした。

ぜひ、読んでみてください

★★★ Excellent!!!

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思春期の悩みや淡い恋心を綴った短編作品。
恋愛小説としての完成度についてはたくさん言及されていますので、代わりに子どもから見た「世界」について、思ったことをつらつらと書き残しておきます。
(素直な作品紹介を読みたい方は、ここで回れ右をして他の方のレビューをご覧ください)

   ★

幼い頃は周りの大人たちがとても気を使い、たいていのわがままを許してくれるため、自分のために特別に作られた狭い箱庭で庇護されていることにまったく気がつきません。
しかし、学校などでの共同生活が始まると、他者との関わりから急に視野が広がり、外の世界の真実を知ることになります。

この世界は、自分一人のために作られているわけではありません。
必ずしも思い通りにならず、理不尽に感じることもしょっちゅうです。
不安に脅かされ、自分の存在意義・存在価値を見失ってしまうこともあります。

でも、世界は忌諱すべきものだけで構成されているわけではありません。
素敵なものや愛すべきものもたくさんあります。
手に入れることができない人は、近づいて手を伸ばす、ちょっとした勇気が足りないのかもしれません。
何も見つけられない人は、きっと当たり前すぎて気がついていないのでしょう。

この世界は捨てたもんじゃない。
「ラムネの空」(=幸せの青い鳥)はどこにだってある。

――そんな大人からの優しいメッセージを読み取りました。

★★★ Excellent!!!

――

正直レビューするのが怖いくらい素敵な作品です!

少女の気持ちの動き方、風景それらが多くは語らずとも鮮明に今見ているかのように描かれています。
丁寧に、本当に丁寧に言葉を選ばれています。

あまりの自然に語る様に半分を読む頃には物語の中に没入していました。

素敵さを伝えたいけど言葉が選べません。。

本当に綺麗なお話です。

あなたも読んだ後はきっと心が透き通ったラムネ色に染まります。

★★★ Excellent!!!

――

誰もが時には抱えてしまう心の葛藤が繊細に描かれていると、拝読させて頂きながら感じました。

居場所がわからなくなってしまったり、なりたくもないのにいい人になってしまう…私も繰り返し心に抱き経験してきた思いの先には、ラムネ色の空が見えました。
誰もが共感しうるドラマではではないでしょうか。

★★★ Excellent!!!

――

まず、「ラムネ逃避行」というタイトルがすごく好きです。
タイトルに惹かれて読みました。
中村航さんの「遊星ハロー」的なネーミングで、しっくり感、リズム感がすごく好きです。

そして物語も素敵で、ラムネのように炭酸が詰まった瓶を、ぽんっと開けた瞬間、しゅわしゅわと弾けるさわやかな恋を体験できます。

しかも恋愛だけでなく、家族や友人についても描かれていて、この年齢特有の青春、恋愛、悩み、自分探しがラムネの中に詰め込まれています。
短編小説でしたが、もっともっと長編で読みたいと思いました。

さわやかな青春、甘い恋を体験したい方におすすめです♪



★★★ Excellent!!!

――

ものすごく爽やかです。
読了後、とても心地よい気分になりました。

ひらがなを使いどころと文章のテンポがすごくツボです。
15センチに収まったラムネの空が、きれいに広がりました。

クライマックスも最高ですね。
王動的な展開ですが、きゅんきゅんします。倉橋さん、もっと自信もって!

青春、恋、胸きゅん。全てが詰め込まれた優しい物語がここにあります!

★★★ Excellent!!!

――

 ラムネというタイトルの妙。
 酸っぱさを感じて、甘みが拡がり、しゅわっと突き抜けて、消えていく爽快感。
 この作品そのものだろう。

 『いいひと』の枠におさまり、自己を抑え付ける。大人でも擦り切れる息苦しさは、少女の身には酷である。

 救いを求めたのは、15センチの青い空。
 この空は、いつか見た空、共に見た空。

 誰かを好きになり、好きな人から好かれるという奇跡こそ世界を変える最たるものだろう。

 空の色は青く、青は若い色だ。
 この空のフレームは、押し込められた枠ではない。
 どこまでも続き、誰もが繋がる広い空だ。

 これからの2人の頭上に広がる空に、光あれと思わずにはいられない。

★★ Very Good!!

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この切実な”好かれたい”という思いは、この時期にぐっと高まるのかなぁと個人的に思ってます。
自分が好かれていないと思い込んで、殻にこもって。
それがいつか、愛されているんだと分かって、その分自分にもっともっと優しくなれる。
他の人も自信を持って愛することができる。

目を見て、好きだと言って言われて。好きな人と特別な時間を共にする。そんな経験が高校生でできるなんて、素敵ですね✨

★★★ Excellent!!!

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自分のことが好きになれないまま、なんとなく周りに合わせるように生きてきた主人公の美奈。
何を求めるわけでもなく、ただハガキサイズに切り取られた空の写真の場所を求めて、連絡を取ったかつてのクラスメイト。

隔てた二人を繋ぐ夏の空の広がる景色の描写や、等身大の飾らない少女の繊細な内面を描く筆致の見事さ。そして、ほろりと甘酸っぱい読後感。

つい、夏空を求めて日常を飛び出したくなるような素敵な作品です。

★★★ Excellent!!!

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女性視点で描く恋物語。

主人公の性格にぐっと心を掴まれました。自分自身との葛藤や感情を整えようとする姿は感情移入してしまう。
とても丁寧に描かれている上に読みやすい構成や文章。しっかりとした想いが詰まっている作品です。

作者、新樫さんの優しい気持ちが沢山つまった物語に癒されて下さいませ。

★★★ Excellent!!!

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心のなかにある苛立ちや、言いたい事を伝えられない苦しさ。
そして、特別な人と過ごす大切な時間。
高校生の女の子の心情が、細やかに描かれています。
読み終わったあと、たったひとつの青空がいつまでも心に残るような感じがしました。
とても爽やかな読後感が本当に素敵な作品です。
ぜひ読んでみてくださいね。

★★★ Excellent!!!

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女の子の気持ちが、丁寧に丁寧に描かれた作品です。

自分の気持ちがはっきりとわかったとき、あこがれだった景色が実は……。

書けない。
肝心な内容をさらしてしまうので自粛します。
甘く可愛らしく悩みあるストーリだけでも、十分に満足できるのですが、そこに仕掛けが入ってきます。

ゆっくり読める時に、読んだ方がいいです。
じっくり読める時に、読んだ方がいいです。

小説を読んでいて、その物語の中で記憶にとどめておいたものが、その後の話にふと織り交ぜられて出てくると、私はいたく感じ入ります。
そういった既視感から来る喜びが再三再四、出てきます。
「ああ、これはいいなあ」と思いながら迎えたラストで「ラムネ」がくる。脱帽です。

朝のひと段落着いたときに読めてよかった。
今日一日は、きっと清々しい。