概要
最後のページは、あの人への恋文になる。
小さな町の小さな公民館には、小さな図書館があります。
その一番奥の棚、誰も手を伸ばさない最下段。
そこには不思議な本があるのです。
その一番奥の棚、誰も手を伸ばさない最下段。
そこには不思議な本があるのです。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!臙脂色の想い、桜の花びらが舞う淡い薫りとともに
嗅覚、つまり"におい"は人の記憶をもっとも呼び覚ますと言われています。
それによって思い出す光景は人それぞれだと思います。
図書館にある本のにおい、桜の花びらのにおい、好きだった人のにおい…。
最後のは人によっては少しきみ悪がられるかもしれません。
さて、筆者様の作品を過去の作品から一部を除いて順番に読ませて頂いる私ですが、物語の中からは"におい"を感じる仕上がりになっており、一つの逸話を中心に複数話を短編集として描かれているのを初めてお見受けした作品となります。
各話には"大切な人の気持ちに気付く"ところまでが共通して描かれており、それまでの背景や主人公の想いを丁寧に描かれているので…続きを読む