第13話 カレーのレシピ
ん?手伝ってくれるの?良い心がけだね。
今日はカレーだよ。作り方教えたことあるっけ?
ない?あると思うんだけどなあ。まあいいや、お母さんはご飯炊くから、その間に玉葱の皮むいて、フードプロセッサーにかけられるようにしといて。3玉入りが2袋、冷蔵庫にあるから。
できた?そしたらフードプロセッサーでがーっと。ペースト状になるくらいまでやっちゃっていいよ。
あ、ついでに洗って皮をむいた生姜と、ニンニクも1かけらずつ、一緒にペーストにしちゃって。
その間にスパイスを目分量で計りまーす。カレー粉を小皿に山盛り1杯、そこに筋を描くようにしてクミンを指1本分、アジョワンはちょっと癖があるからクミンより控えめに、その隣に・・・・・・コリアンダーシードとカルダモンをクミンより強めに。今日はチキンカレーだからね。それからローリエを1枚。お父さんは最近あんまり辛いの好きじゃなくなってきたから唐辛子はなしで。
これを全部大きい鍋に入れて、弱火でから煎り。ま、しなくてもいいかもしれないけど気分的にね。
香りが立つ頃には玉葱の準備が終わるから、スパイスをフライパンから引き上げて。スパイスの半分は塩小さじ1と合わせて鶏肉に揉み込むから、ボウルに入れちゃって。もう半分はさっき計量に使った小皿に。
鶏肉はもも肉。量はねー・・・・・・2kgくらい使っても、4人で2日あれば食べちゃうかな。
そしたら鶏を適当にぶつ切りにしつつ、さっきスパイスを煎ってた大鍋に鶏皮の余ったところを放り込む。火をつけて、脂が出たら玉葱ペーストを加える。最初は強火で水気を飛ばしてもいいけど、粘りけが出てきたらすぐに焦げるようになるから気をつけて。
玉葱の水気を飛ばしている間に、ぶつ切りにした鶏肉にスパイスと塩を揉み込んでおく。これはすぐ終わるから、ちょいちょい玉葱をかき混ぜながら洗い物なんか片付けちゃおう。
玉葱がきつね色になるまで30分くらいかな。ひたすらかき混ぜる単純作業だから、一人でやる時は音楽とかラジオとか聞くと良いよ。牛乳とヨーグルトと蜂蜜とレモン汁を混ぜてラッシーを作るのも良いね。
さ、玉葱がきつね色になったら一旦ボウルかなにかに取り出して。空いたところに鶏肉をできるだけ皮を下にして並べていく。
こだわらなくてもいいよ、焼き目付けるだけだし。お母さんは皮がこんがりした感じが好きだけどね。
両面さっと焼き色をつけたら、玉葱を戻す。混ぜる。トマト缶を2缶、なければ1缶でもいいけど入れる。混ぜる。コンソメキューブを2個入れる。混ぜる。ウスターソース(オイスターソースじゃないからね!)を一回し。ケチャップを1回し。マンゴチャツネを1さじ(え、ない?なければ省略で)。あと適宜水を加えて、鶏肉がちょっと泳ぐくらいにして、中火で煮込む。
時々かき回して、鶏に火が通ったら味見。塩とか醤油とかで味を調えて、できあがり。
お疲れ様。ルーを使うカレーも美味しいけど、うちのカレーって言ったらやっぱりこれだよね。料理番組かなんかで知ったんだけど、お父さんが気に入ってね。
はい、テーブルの上片付けて。あとお父さんにご飯だよって言ってきてちょうだい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます