第3話 笑い声
どしたの?変な顔して。
笑い声?空耳じゃない?ここにいるの私たちだけだよ、いま。・・・・・・まって、ほんとだ。うわうわ、なにこれ。
スピーカーおかしくなってるんじゃないの、これ。やだ、不気味。会議準備でなんでこんな目にあうのよぉ。
なに、こういうの苦手そうに見えない?笑い飛ばしそうって?恐いから笑っちゃうのよ、わかる?全然平気じゃないってば。
止まった?電源入れ直したの?
直った・・・・・・かな?ホラー映画だったらここからさらに悪化するよねー、なんて。ちょっ、叩かないで、悪かったってば。
薄気味悪いから会議始まるまで消しとこ。みんながいれば恐くない、ってね。
え、いやいや。いくら朗らかな笑い声っていったって気味悪いものは気味悪いって。確かにお手本みたいな大笑いだったけどさぁ。
他の階と混線?まあ普通に考えればそうだけど。仕事中にみんなで大笑いとかする?
あ、色々考えてたらぞわぞわしてきちゃった。
寄席の声、ねえ。なんでまたそんな
雨なんか最近降ったっけ。局地的なやつかな。にしても、知り合いが落語家ってなかなかないよね。呑み仲間。なるほどねぇ。
ほんと、なんだったんだろね、さっきの。
ところでさ、そのヘアゴム面白いね。蟹ちゃん?へぇ、帯留め。髪ゴム通すって使い方、ありだね。なんだっけ、2WAYってやつ?着物好きって言ってたもんね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます