概要
男女4人バンドの軌跡
あの日、あいつはいなくなった。誰にも何も言わず。
仲間たちは必ずあいつが戻ってくると信じて、あの日からちょうど四年目の今日、約束の日にライブをする。
あいつは約束どおり現れるのか――――。
それぞれが悩みを抱え、乗り越えて大きくなった。仲間と音楽があったから。
あの頃をなぞるような音楽とともに止まっていた時が動き出す。
不器用にもたしかに紡いだ絆の物語。
仲間たちは必ずあいつが戻ってくると信じて、あの日からちょうど四年目の今日、約束の日にライブをする。
あいつは約束どおり現れるのか――――。
それぞれが悩みを抱え、乗り越えて大きくなった。仲間と音楽があったから。
あの頃をなぞるような音楽とともに止まっていた時が動き出す。
不器用にもたしかに紡いだ絆の物語。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!今ここに、青春ロックが奏でられる
ご縁がありこの物語に出会いました。読み終えましたので、レビューさせていただきます。
本作はプロローグによってライブ会場での一曲目からスタートします。私は音楽をやってきませんでしたが、読むだけで伝わってくる舞台での緊張感。そして冒頭から示される、『あいつはなんでいなくなったんだ?』という謎。一気に物語に引き込まれました。
そして始まったのが、そのバンドを結成する始まりからのお話。男子2人、女子2人で結成された4人の物語でした。
本作の魅力は青春ど真ん中の各エピソードです。人間関係や失敗等、とにかく綺麗なだけじゃない泥臭い彼らの生き様。彼らにはいくつも困難が立ちはだかりますが、それらを…続きを読む - ★★★ Excellent!!!この物語そのものが、伝説のライブ
物語の構造に気づいた瞬間、呆然としました。
なんて素晴らしいセトリなのだろう、と。
群像劇という形で進んでいく中で、少年少女たちが悩んではぶつかって、時にはすれ違って。
章としての一曲一曲には意味があり、そこに含まれた思い出や決意は、ものすごい熱量でこちらを巻き込んできます。泣いたり、笑ったり、登場人物の想いが、何度も私の感情を揺さぶってくるのです。それはもう遠慮なく。まさに、伝説のライブ。
読了後の高揚感や余韻が心地よくて、しばらくぼーっとしてしまいました。忘れてしまっていたけれど、私にもこんなきらきらした時間があったな、と。
そのことを思い出させてくれたこの物語に、作者様に、感謝いた…続きを読む