22 年長の召使い
たとえ自分の身内の召使いであっても、年長者で世慣れている者の前では、烏帽子をかぶらずに、下着姿で会ってはならない。また、腰掛けに座り足をぶらぶらさせたまま、ものを言うのはやめるべきだ。そんなふうに無礼に振る舞えば、人にさげすまれるだろう。もし万一烏帽子をかぶっていなかったら、いそいで烏帽子を取ってかぶるべし。「なぜ私のようなもののためにそんな改まった態度をするのか」と思っても、内心は「良くしてくださった」と思って、家に帰り妻にも語り、自分の子供たちにも語って伝えるものだ。
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