17 贈り物への返事
自分の家臣ではなく、親が召し使う者が、大したことのない物を贈ってきたときには、大いに喜んで返事をしなさい。そうすれば親しみを感じてくれるだろう。返事がぼんやりとして適当だと、残念な気持ちになるだろう。まして、「今は忙しいのでまだ見ておりません」などと返事をすれば、不満に思うだろう。どうせつまらぬ物だ、捨ててしまおうなどと思い、まだ見ていないなどと返事をしたのだと、気分を害するだろう。贈り物をしたことが無駄だったと思い、「この殿様に宮仕えしてもろくなことはない」などと言って、口をすくめ、目配せをして、陰で笑うだろう。
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