16 諸事に敬う

朝夕、家の中にいるときでも、おのれの振る舞いを顧みて、世間の評判を気にかけて、召し使う若党らに心の中を見透かされまいとせよ。優れた振る舞いをして、良い人だと世間に言われるようこころがけよ。どんなに楽しい時にも、心の中では気をつけよ。

人が寄越した手紙がどんなにひどい乱れた書式で書かれていても、自分が返答するときには、きちんとした書式で書きなさい。どれほど人を敬っても、敬いすぎて困るということはない。横着な文章と、敬った文章を比べてみると、敬うほうが必ず問題がない。手紙のやりとりだけでなく、諸事において敬っておくにこしたことはない。

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