概要
刻まれた紋章で適性が判り、人々は自分に適した仕事に就き生活を送っている。
紋章の段階によっては魔法すら使える。
だが、稀に紋章が刻まれずに生まれた者が居た。
無紋と呼ばれ、ルビア王国では蔑みの対象であり、無紋として生まれた主人公ヒューゴは辛い幼年期を送り、しまいには命を失いそうになる。
命を失うかと思われた逃亡の果てに、無紋であろうと他と変わらぬよう接してくれる村に救われ、手にした新たな幸せな生活の中で、ヒューゴは戦う術を身につけていく。
成長し二十歳となった主人公は、大切な人達を守るため戦場へと向かう。
※ できるだけ毎日更新予定、一話:2,000字~4,000字程度
2018/11/14 : 本編終了。後日談が数話ありますが
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!優しい人のために力を尽くす
第一部までを読んで。
紋章を背に刻んで人が生まれる世界。
無紋(ノンクレスト)と呼ばれる人がいる。ほとんどの人は無紋と変わらないにもかかわらずそれで差別がされる世界。命の危機にまで関わることさえある。
主人公(ヒューゴ)の原動力は無紋であるが故に受けてきた差別。また無紋であっても受け入れてくれた優しい人々に対する想い。家族愛にも近いものだと思います。
そして強大な力を持つ国家が力のない個人を痛めつける。それに対する反骨精神が意固地なまでに貫かれているとも感じました。
権力に迎合しないだけの鍛錬を積んできているのもありますが、心の持ち方に芯があるのを感じます。
読んでいて、頼もしくもあり、…続きを読む - ★★★ Excellent!!!第一章で、ここまで魅せるか!と、なります!
第一章と、少し先まで読み終わりました!
主人公は人と違った体質で生まれてきます。
本来あるはずの物がない。無紋。それがノン・クレスト。
それによって泣いた者もいる――。
だけれど、温かい人は彼にあたたかくて、その場面が無性にほっこりしました。
“本当に強い”からこそ、誰にでも同じように接することができるのかもしれませんが……。
ノンクレストであるからなのか、ヒューゴはとても優しい男です。
その優しい性格をしたヒューゴやライカッツ、アイナとのやりとりがたまりません。
まだ第1章と少ししか読めておりませんが、それでも、第1章を読み終わっただけでも、作者様の作品に込めた想いが伝わってきます…続きを読む - ★★★ Excellent!!!青年は大鷲の背に乗り、空を行く。ありのまま生きられる世界を目指して!
人が、その能力を表す紋章を背中にもって産まれてくる世界。ごくまれに紋章を持たずに産まれてくる人々がいた。能力のない彼等は、「無紋(ノン・クレスト)」として忌み嫌われる。
無紋で産まれたために、実の両親からも捨てられてしまったヒューゴは、荒んだ幼年時代を過ごした。ルビア王国の宰相ディオシス・ロマークの政策により、他の無紋者とともに農場に集められ、仕事を与えられたヒューゴは、そこでひっそりと生きていける……はずだった。
ルビア国に保護されていながら、ルビア王国の兵士に襲われたヒューゴは、農場と仲間を喪い、大怪我を負って逃げていたところを救けられた。彼を助けたベネト村の人々は、無紋の民を厭わず、彼…続きを読む