青年は大鷲の背に乗り、空を行く。ありのまま生きられる世界を目指して!

人が、その能力を表す紋章を背中にもって産まれてくる世界。ごくまれに紋章を持たずに産まれてくる人々がいた。能力のない彼等は、「無紋(ノン・クレスト)」として忌み嫌われる。
無紋で産まれたために、実の両親からも捨てられてしまったヒューゴは、荒んだ幼年時代を過ごした。ルビア王国の宰相ディオシス・ロマークの政策により、他の無紋者とともに農場に集められ、仕事を与えられたヒューゴは、そこでひっそりと生きていける……はずだった。
ルビア国に保護されていながら、ルビア王国の兵士に襲われたヒューゴは、農場と仲間を喪い、大怪我を負って逃げていたところを救けられた。彼を助けたベネト村の人々は、無紋の民を厭わず、彼をありのまま受け入れてくれた。

ベネト村の人々を護るため、ルビア王国を倒すため。ヒューゴは大鷲の背に乗り、戦いに赴く――。

全三部構成の第一部は、ヒューゴと彼の仲間たちの成長物語です。差別され、虐げられた人々が、理想の世界の為にたたかう戦記物語。第二部も期待しています。

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