編集済
十二月十九日、二十日への応援コメント
「月の刃が村を彫刻する」
黄金色の月光線が、黒く塗られた夜の村へ差して、幾何学的な陰影をつけてゆく(描出される未来的な版画)、天の工匠が気紛れに生み出す、無音の光景…
こんな、美しく混じりけのない表現を、どうやったら思いつくのだろうというような表現を、清廉な呼吸をするように当たり前に、自然に生み出され、日々の記に点々と残されているのには、今さらながら、嫉妬すら覚えます。
作者からの返信
安良巻祐介さん
いつも感想をいただき、ありがとうございます。
嫉妬などとはとんでもない…。まさに思い浮かべたそのままを、ぴったりとくる言葉で再構築してくださる安良巻さんの手腕にこそ唸らされるというものです。
自分の感じたものを別次元の視点から見ることができるようで、大変にありがたく、面白く感じます。
三月二十六日、二十七日への応援コメント
小さなものたちの会話は、宮澤賢治の花の物語を思わせて楽しいですね
作者からの返信
美木間さん
コメントありがとうございます。
ちいさな花々が、あたたかな風に揺れあっているのを見ると、このような声が聞こえてくるようでなりません。
ひとつの春の楽しみです。
十月二十六日、二十七日への応援コメント
「あらわれたのは鮮やかな宇宙の紅葉」
本当に、どうしたらこのような鮮烈な視覚的イメージを文に落とし込めるのだろうと感嘆しながら、木子様の綴られた日々の美しい断章を追いかけております。
作者からの返信
安良巻祐介さん
このような、集めた日々の切れ端ですが、読んでいただきありがとうございます。
秋に見える宇宙は紅葉のように燃えやすい気がして、好ましいです。
一月二十日、二十一日への応援コメント
ふらりと入って、なんとはなしに棚を眺めて、お店の人と話したりして、時間を過ごす。
町の本屋さん、いいですよね。
作者からの返信
美木間さん
コメントありがとうございます。
本屋さん、お店によって特徴があったりして、とてもいいですね。
居心地がいいとついつい長居して、あるいは掘り出し物を見つけられたりします。
編集済
二月二十六日への応援コメント
梅と桃が同時に咲いているのかしら、桃にはまだ早いようなと思ったらユスラウメにこの字をあてるのね。しかしユスラウメの花が咲くのは四月中頃ということだからやはり早いようなと云々。
夜毎に雛人形が酒宴を開くというのはどことなく西洋的な趣向に思えた。
作者からの返信
青丹よしおさん
ありがとうございます。コメントを参考に、本文を若干修正しました。
この時期に桃が咲いているのは、やはり珍しいですよね。
育てているかた曰く、早咲きの品種で観賞用(実がならないもの)なのだそうです。名前まではわからなかったのですが…。
ユスラウメは意図しませんでしたが、見ても食べても楽しくて、こちらも好きです。
すこし妖精的でしょうか。夜な夜な金模様の重箱や御膳を並べていたら面白いだろうなあと思います。
一月三十一日、二月一日への応援コメント
一日のこの詩、好きです。
ゆったりとしてなんだか温かくなります。
作者からの返信
若生竜夜さん
ありがとうございます。
冬の夜の、暖炉のあかりは時間をゆっくりにするような気がします。
すこしでも温まっていただけたなら幸いです。
平成三十一年一月一日、二日への応援コメント
本年もよろしくお願い申し上げます。
折々に、楽しみにうかがわせていただきますね。
甘酒、あたたまりますよね。
毎年、深夜の初詣で、焚火にあたりながらいただいています。
御神酒に甘酒とはしごして、おめでてたい気持ちで新春を迎えております。
作者からの返信
美木間さん
こちらこそ、本年もよろしくお願いいたします。
拙作が少しでも日々の楽しみになれば幸いです。
初詣での盃は味わい深いものですね。
火や酒などが恋しくなる季節、身も心もあたたかくお過ごしください。
十一月十一日、十二日への応援コメント
「創造の世界すべてに、熱量を持つ非実在が存在する」、いい言葉ですね。
創作の肝のように思います。
作者からの返信
美木間さん
ありがとうございます。
非実在の熱量を探っていけたらいいなと、いつも思いながら創作しています。
十月三十日、三十一日への応援コメント
「三十一日。」――晩秋にさしかかる日の夜、村が舞台のお芝居は、ヒトもモノもみな登場人物で、旅人は気が付けば彼らの影になって、永遠に踊っていなければならなくなる……そんなおとぎ話が浮かびました。
作者からの返信
美木間さん
おとぎに満ちたコメントをありがとうございます。
読み手も惹きこまれてしまう、奇妙な舞台が始まりそうですね。
夜に浮かぶ人家のあかりを、非常に不可思議に思います。
八月一日、二日への応援コメント
『西班牙犬の家』私も大好きな小説です。あの、石盤の濡れた家の中で永遠に動いている、絵のような時計の中の人物たち。読んでいると心が淡く溶けて滲むような感覚にいつも浸ってしまいます。
佐藤春夫だと『美しき町』も好きで、この二作は今でも読み返すのですが、木子様の物されるフェアリイ・ランド──読み手を快い夢のあわいに誘う物語世界には、確かに同じ空気が息づいていることだと膝を打ちました。
作者からの返信
安良巻祐介さん
コメントありがとうございます。
『西班牙犬の家』とてもよいですよね。安良巻さんもお好きな作品ということで嬉しいです。
薔薇をきらめかせる水と、揺れのぼる煙草の煙に、密やかな術めいたものを感じます。
そして仰るように、時計のなかに存在しつづける人物たちにも心を惹かれますね。秒針の音がこちらまで聞こえてきそうです。
『美しき町』、こちらも同じく好きな作品です。
迷い込んだら戻ることができないような、しかし触れられない夢幻性を持つ小さな家の群れが切なく思われます。
まだまだ深みが必要な拙作ではありますが、書くことの方角を知る星のひとつである安良巻さんに、そう評価していただけたことは非常にありがたいです。
十一月十五日、十六日への応援コメント
はじめまして。
『宙(そら)の小粒なひかりが冷気を噴(ふ)く。』という一文で、澄んだ冷たい空気に満たされた星夜の中に連れて行かれました。こちらの随筆の中には、素敵だなと思う表現、好きな表現がたくさんあります。いつも楽しませていただいております。ありがとうございます。
作者からの返信
楠園さん
はじめまして。コメントありがとうございます。
この頃、通知でよくお名前をお見かけして、ありがたく思っていました。
冷える季節の夜空が特別に好きなので、これからはそういった話が増えるかもしれません。
どうぞ、ゆるりとお楽しみいただければ幸いです。
九月二十六日、二十七日への応援コメント
温かな紅茶が恋しくなる宵には、秋の深まりを感じますね。
作者からの返信
美木間さん
コメントありがとうございます。
そうですね。これからの季節は、温かな飲み物が夜のおともになりますね。
身も心も安らいで、ぐっすり眠れそうです。
九月二十日、九月二十一日への応援コメント
素敵な文学ツアーですね。
焼津は、八雲ゆかりの地であり、ちょっとなつかしい地でもあります。
静岡ゆかりの作家、文学全集から取り出して、読んでみたくなりました。
作者からの返信
美木間さん
はい、とても充実したツアーでした。
特に小泉八雲記念館は訪れてみたいと思っていたところなので、観覧にも気合が入りました。
美木間さんも焼津に思い出がおありなのですね。
静岡県内には文豪ゆかりの地が多くあり(伊豆などにも行ってみたいです)土地から探って、偉人たちの足跡を追っていくのも楽しいかもしれないと思いました。
八月二十九日、三十日への応援コメント
梨のみずみずしさは、秋のものですね。
作者からの返信
美木間さん
コメントありがとうございます。
本当にそうですね。梨のみずみずしい冷たさに触れると、ほっとします。
八月三日、四日への応援コメント
駒場東大前駅から、東大キャンパス沿いの道を行き、途中にあるパン屋さんに立ち寄り、日本民藝館、旧前田家本邸(現在は工事中ですね)、日本近代文学館(時間がある時はカフェへ寄ります)、そして、代々木公園、代々木八幡界隈のパン屋さんめぐり――とても好きな散策コースです。
素敵な時間を過ごされましたね。
作者からの返信
美木間さん
コメントありがとうございます。
あの通りには確かに美味しそうなパン屋さんがありました。気になったのですが入らず…、次回は立ち寄ってみます。
近代文学館のカフェ! そこで昼食をとりまして、先だっての『放浪記』から「牛めし」を美味しくいただきました。
他は詳しく書きませんでしたが、本関係でいうと渋谷の「森の図書室」にも寄りました。こちらも素敵な空間でした。
代々木界隈はまだ行ったことがないので、機会を見つけて散策してみたいと思います。パン屋さんを探しつつ…。
七月三十日、三十一日への応援コメント
狩野川で開催される沼津の花火大会。舗道にひしきめきあうのは、露店と浴衣姿の幼子たち、夏の風物詩ですね。
作者からの返信
美木間さん
おお、よくお分かりになりましたね。やはり沼津市近辺といえば、狩野川の花火大会は有名なのでしょうか。
はじめて行きましたが、川面に映る提灯や花火の色が揺らめいて、とてもよかったです。
おっしゃる通り、夏ならではのものがひしめき合って、ちょっと幻でも見そうな雰囲気でした。
七月二十五日、二十六日への応援コメント
ローズマリーは香りにくせがありますが、少しだけハーブティーに入れると美味しいですね。
作者からの返信
美木間さん
コメントありがとうございます。
ローズマリーの香りは特徴的ですよね。畑仕事をして汗をかいているときなどは、目が覚めるくらいです。
飲んでも美味しい、いい植物ですね。
五月九日への応援コメント
足穂を読まれたのですね。後から追いかけているので、こうして後から気づく形になっておりますが…かの作家のものする話の手触りは、御作の世界観にも通ずる魂を持っている気がします。
薔薇の頭を軽くしてあったくだり。緑のいのちに縁薄い身としては、この「青木村道」の中に描かれる瑞々しい緑のものたちの息遣いに、日々の合間の深呼吸をさせて頂いている心地です。
作者からの返信
安良巻祐介さん
コメントありがとうございます。
こちらも、稲垣足穂を教えていただいたあと少ししてから読みましたので…時間の前後はお気になさらず。
『星を売る店』を含め、どの作品もとても面白かったです。読んでいるあいだ、軽妙と不可思議の隙間にはまりこむような感覚でした。
個人的には、同収録の日記文学や、短編『チョコレット』『山ン本五郎左衛門只今退散仕る』なども夢中になれました。
よい作家を教えていただき、ありがとうございます。
『青木村道』は土仕事の記録としているようなところもありますので、そう言っていただけると書き甲斐があります。
ぜひゆっくりとお付き合いくださいませ。
七月二十一日、二十二日への応援コメント
林芙美子ゆかりの地の尾道は、独特の地形をしていて、歩いていると確かに物語が生まれる街だなと実感できます。映画の舞台になったのもうなずけます。
作者からの返信
美木間さん
コメントありがとうございます。
林芙美子さん、当時の女性の生きかた、感性を余すところなく作品に注ぎ込んでいるように感じました。
美木間さんのエッセイをきっかけに読む機会をいただけたこと、とても感謝しています。
尾道…風景の写真を探して見てみました。画面越しにも伝わるほど雰囲気のある街ですね。
いつか、作家の足跡を訪ねてみたいものだと思います。
六月二十八日、二十九日への応援コメント
蜂蜜寒天とは、なんと素敵な。。。レモンなど入れるのでしょうか? 蜂蜜だけ? 仕上げは炭酸水なのですね。おいしそうです。
作者からの返信
オレンジ11さん
爽やかで、とても美味しかったです。
柑橘系の果物(ゆずとグレープフルーツの間のような…名前を忘れてしまいました)を蜂蜜漬けにしてあったものが少し残っていたので、それを使いました。
暑い季節には、こういった冷菓づくりがはかどります。
六月二十五日、二十六日への応援コメント
蜘蛛の巣に雨粒は、私も好きな風景です。それにしても、茶畑まであるとは。自然が豊かな場所で、羨ましいです。
作者からの返信
オレンジ11さん
雨上がりの蜘蛛の巣、かがやいて綺麗ですよね。
自然から多くのひらめきをもらっているので、これからも離れられない気がします。
四月十一日への応援コメント
「呼吸正しいギロの奏者は、いまひとりで草かげにいる。」この一文の想起させるイメージが特に素晴らしいと思いました。
御作の中に息づくアニミズムというか、ひそやかに魂をとらまえるような擬人化の術法が私は大変好きです。
作者からの返信
安良巻祐介さん
ありがとうございます。とても嬉しいです。
確かに、アニミズム的・擬人化的な発想は、作品の多くで大事な役割を果たしているかもしれません。
まだ観察(感察?)不足なところもありますので、これから精進していきたいと思います。
こちらのコメント欄で恐縮ですが、先日拝読した『田ノ浦行き七〇番』の余韻に、いまだ浸っています。よいものを読ませていただき感謝です。
四月二十二日への応援コメント
はじめてコメントさせていただきます。
『古事記』の春山之霞壮夫の伝説では、藤が呪いによって縁結びの手助けとなる花として描かれています。
野にある藤の野放図さには、萌えいずる春の霊気が満ちているようにも見えますね。
春は耕し、夏には読書、秋は刈り入れ、冬は筆をとる。
木子あきら様の「青木村道」を読んでいますと、そんな暮らしが目に浮かんできます。
作者からの返信
美木間さん
はじめまして。コメントありがとうございます。
『古事記』は興味がありながら勉強不足のところでしたので、
思いがけず教えていただけて嬉しいです。
さっそく春山之霞壮夫について調べてみました。
神々の恋に藤の不思議な力が絡んで、とても面白いですね。
美木間さんが書いてくださったように、季節の生活、
楽しみを感じながら、この夏も暮らしていこうと思います。
四月二十二日への応援コメント
私は都会っ子なので藤といえばもっぱら藤棚に咲くものというイメージを持っている。
そこにやって来るクマンバチと戯れるのがすこし好きだ。
氏の作品があまり読めなくなると思うと残念だ。
鶴首して待つ。
作者からの返信
青丹よしおさん
もったいなくも、ありがたいお言葉に感謝です。
こちらの随筆(のようなもの)は、
頻度を落とさずに更新していく予定です。
それにしても、作品を待ってくださっているかたが
いると思うだけで、夏の過ごしかたに気持ちが入りそうです。
クマンバチは蜂としては穏やかな性格ですね。
藤棚のしたで見ると、特にそう感じます。
それだけに、今回の藤の生命力には本当に驚き、少し畏れもしました。
四月四日(後書きにかえて)への応援コメント
ご無沙汰しております。
近況ノートからブログを拝見しました。
イベントに出展されたのですね。
リアル世界でも、創作物を介して世界が広がっていくのは、楽しいですよね。
木子あきら様の豊かな創作世界を、これからも楽しみにしてます。
作者からの返信
美木間さん
こちらこそ、ご無沙汰しております。
『青木村道』、また当方のブログもお読みいただき嬉しいです。
文芸系のイベント出展ははじめてでしたので、いささか緊張しながらも、やはり楽しい経験になりました。
秋の涼しさへの期待を力にして、そろそろこちらでも投稿を再開したいと思っております。
このたびは、あたたかなお言葉をありがとうございました。