平々凡々な異常者レスティヌ

レスティヌはマスニア共和国の国立軍事学校の学生である。
この学校では、軍事指揮官を育てるべく、戦術、体術、学問、そして魔法を10歳から20歳までの10年間学ぶことを目的としている。
その中でレスティヌは、魔法の才能は平々凡々ながらも勤勉さと幼いころから蓄えた知識で模擬戦等の成績は優秀であった。それと共に、自分より少ない努力でより魔力が強い同窓生が多くいることに苛立ちを覚える普通の少年であった。

マスニアでは、現在他国からの侵略により未曾有の危機にあったが、学生としてその戦争に参加できないことに悶々としつつも自己の研鑽を続けている。
やがて耐えきれなくなった彼は、その危機に自ら首を突っ込むことになる。