主人公のリオンは生粋の軍人。命令に忠実で、任務遂行の為なら容赦無く人を殺めることができる。たとえ残酷だと思われようとも、それは彼自身が本当に守りたいと思っている人達の為だという信念に基づいて、国家に尽くしているだけのこと。彼にとっては、それが正義だったのですが、とあるきっかけにより、その心境も変化してくる。本当の正しさとは何か。苦悩する主人公リオンを通して、読み手にもその問いかけを投げかけてきている
お話の展開が凄く面白く、物語の中にテーマがしっかりと埋め込まれている作品だと思います。
とてもテンポの良い描写で、読みやすく、一気読みもできるし、じっくりと考えて読んでも見たい。素晴らしい作品です!