概要
ハンニバルはローマに敗れ、毒杯を煽りその生涯を閉じたかに見えた。
しかし彼は目覚める。亡き父の前で。
なんと彼は若い頃の自分の姿になっており、時を遡っていたのだ。
ハンニバルは再びローマへ挑むことを決意し、立ち上がったのだった。
「ローマ! ローマよ! 私は必ずローマを滅ぼす!」
ハンニバルによる打倒ローマへの道が再び始まる……
※書籍化に伴い、タイトルを変更いたしました。書籍版は2月15日発売予定です!
※この物語は歴史を元にしたフィクションです。史実と異なる創作部分があります。
※なろうにも投稿してます。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!「打倒」とは、手に入れたいものは何なのか。
ローマに敗れ、逃れた異国で毒杯を煽って死んだ、カルタゴの名将ハンニバル。
しかし彼は、今わの際の父に打倒ローマを誓った若き日へと、時を遡っていた。
ハンニバルの二度目の戦いが始まる。
塩野七生『ローマ人の物語』のハンニバルは読んだ筈ですが、概ね忘れているので。
「何か、見た覚えのある人名がいっぱいある……」
程度の状態で読みましたが、面白かったです。
戦争というのは、明確な獲得目標があって。
軍事行動は、それを達成するための、外交や経済と並ぶ手段の一つ。
別に、敵を皆殺しにするのが目的ではない。
戦って負けた相手に従うか、反発するかは感情だけど。
こういう接し方をすれば、こういう感情を持…続きを読む - ★★★ Excellent!!!敗れた男の復讐劇? いいえ。そうではないのです
例えば人生をやり直せるとしたら、二度目は上手くいくのだろうか?
物語は主人公であるハンニバルがローマに敗れ、敗走の末に自決するところから始まる。
毒杯を呷り、永遠の闇に沈んだはずだった。
ところが、彼は目覚める。
父の枕元で打倒ローマを誓ったあの日に。
人は愚かで弱い生き物だと私は思う。
愚かであるからこそ夢をみることが出来るし、弱いからこそ知恵を付ける。
けれど、愚かだから間違える。弱いから気付いても糺せない。
人は、独りでは生きていけない。
だから手を取り合う仲間が必要だ。
信じられる朋が必要だ。
ハンニバルは二度目の人生をどう生きるのか。
ローマへの復讐は果たせるのか。
歴史…続きを読む - ★★★ Excellent!!!特攻野郎イベリア軍
ポエニ戦役で鳴らしたオレ達バルカ一門は、 冷や飯を食わされヒスパニアに押し込められた。しかし、イベリアでくすぶってるようなオレ達じゃあない。ローマを倒すためなら何でもやってのける命知らず。 不可能を可能にし、巨大なローマを粉砕する、オレ達、特攻野郎イベリア軍!
「オレはリーダー、ハンニバル。 奇襲戦法と包囲戦術の名人。オレのような天才策略家でなけりゃ、 百戦錬磨の強者(つわもの)どものリーダーはつとまらん」
「オレはオケイオン。自慢のルックスに、女はみんなイチコロさ。
ハッタリかまして、海賊から重装歩兵まで、なんでもぶっ倒してみせるぜ」
「私はテウタ。チームの紅一点。海戦は美貌と度胸の…続きを読む