8月19日「誘拐」
三十一日目
夏目陽一郎と朝倉志乃が帰ってこない。一夜明けて、緊迫した空気はなお冷たさを増した。夏目家本家本邸に陽一郎が連れられた形跡は無い。緊迫と言うより、少年達の場合は殺気か。夏目陽大はとくに苛立ちの色一つ表情に見せない代わりに、冷たすぎる視線で、執事役の楠を射る。
「兄さんと志乃ちゃんにもしもの事があったら、一生分の後悔を贈呈するよ」
夏なのに背筋が凍りそうなほど、殺気が露わだ。楠はここまで人に殺気を放てる中学生を見たことがない。戦時中ですら、生きる為の殺意はあれ、誰かの為の殺意は無い。さすがは夏目太陽の孫。と視線で射られていなければ、嘆息しているところだ。
だが、そう呑気にも思っていられない。
本家本邸へ陽一郎を上手く誘導するという粗筋はあった。そこで照は陽一郎と会談する場面を設ける。だから楠もそれが照の演出なのだと思っていた。
確かに夏目陽一郎と朝倉志乃を連れ去ったのは「夏目」の車だ。間違いない。しかも所有は夏目照。この流れで行くと、照が計画したと推理されても反論の余地は無い事実、陽大も日向も完全にそう決めつけている。まだ口にしてはいないが──そのかわり脅迫まがいな台詞で警察やマスコミをちらつかせる。陽大はどうやら夏目照の遺伝子が濃厚らしい。理路整然とした様はまるでそっくりだ。ただ照は刃を隠さない剣、陽大は笑顔という鞘でその刃を隠す刀ではあるが。基本的に斬られたら血は止まりそうにもない。それほど、二人に言葉に含有される毒舌は共通して辛辣だ。
もはや耐え難いものがある。この年寄りをそう虐めるな、と言いたい。そうでなくても新薬の開発競争のおかげで最近では研究も倍速で、心身ともにヘロヘロなのだ。楠としては引退したい気持ちが毎年あるのだが、照がそれを許さない。挙げ句の果てには「終身雇用」ときたものだ。そろそろ老後の憩いが欲しいものだ。だいたい人使いが荒いにも限度というものがある──。
「楠」
と朝倉晋也が目の前に座る。本家本邸、賓客用応接間。今は朝倉夫妻、夏目日向、夏目兄弟、そしてその親友達しかいない。後の面々も心配そうだったが、それぞれの部屋に戻っている。この男とまた縁があるとは思っていなかった。お互い年をとったが、この男の行動力は健在のようだ。
「うちの愛娘と未来の婿をとっとと帰せ。この場で殴られたいか」
吉崎がその後ろで手をぽきぽきと鳴らす。優理はそれを制止する事なく、厳しい視線を楠に送る。今まで大人の汚れた仕事を数多くこなしてきたが、今回の少年少女達の視線は痛い。
だが楠は、何も照から聞かされていない。まして照は、昨日、緊急で九州の方へ飛んでいる。パソコン関連製品の新戦略会議らしい。照が何も伝言を残さずに独断行動をする事は有り得ない。だから腑に落ちないのだ。ただし、彼らに言っても焼け石に水、火に油を注ぐだけだろう。陽大には特に。たかだか子ども、中学生と言えない気迫がある。この子の将来が末恐ろしい。
楠は朝倉の問いに無言で、宙を見やる。下手な事は言えない。
車の捜索活動も秘密裏に行っているが、消息なし。夏目本家本邸に戻った様子も無い。葛城にも焦燥感と汗が滲む。自分が警察に電話したいくらいだ。だが、それは夏目の名を汚すだけだ。
とドアが開いた。
入ってきた男は目を点にして唖然とする。当主、と言うべきか。夏目照だ。
「な…なんだ? 日向? 楠?」
普段、そんな表情を見せない夏目照が目をパチクリさせる。迎賓館仙梁庵に来客達は居ると思っていたから、なおさらだ。
「帰せ」
陽大が呟く。
「夏目……陽一郎じゃないな? 陽大か?」
「兄さんを帰せっ!」
激昂。拳がその頬めがけて飛ぶ。が、照は動ぜず、その拳を受け止める。
「好戦的な奴だ」
「兄さんを帰せ」
「は? 楠、どういう──」
陽大が足払いをしようとする。が、照は軽く飛んでよける。照は少し息を吐いて、陽大と間合いをとった。
「委員長!」
弥生が陽大の手を取る。その手を振り払おうとはしなかった。怒りの感情が少し和らいでいるのを感じる。ただ、唇を噛んで、夏目の当主を睨んでいる。抜けば鋭利で、切れたら激痛の刀。楠はそれを垣間見た気がした。一方の照は、最初から刃を隠さない。ぎらぎらと最初から最後まで攻撃的な男なのだ。この男をなだめるのにどれほど苦労することか。
「楠、どういう事だ?」
埃を払う。楠は目を点にする。照は何も知らないのか?
「照の指示じゃないの?」
「え?」
と晃が聞き返した。
「晃じゃない。そっちのカタブツサラリーマンよ。彼もアキラ。照明の照と書いて『照』。君たちのお父さんのお兄さん、私の糞兄貴にあたるの」
「糞兄貴で悪かったな、小便妹」
と照は煙草を取り出す。日向はそれを奪って足下に捨て、踏みつぶした。
「子どもの前で煙草は吸わない。照が肺ガンになるのは勝手だけど、この子達に副流煙をまき散らさないで」
「……で、どういう事だ」
苛立ちが見える。本当に……照は何も知らないらしい。
「実は……」
と楠が今までの経緯を説明し出した。照は表情一つ変えず、その一部始終に耳を傾ける。潰された煙草を名残惜しそうに見ながら。
「夏目の当主が、そんな煙草一本を名残惜しそうに見るなよ」
と朝倉は呆れる。
「お前の酒と一緒だ。俺は一睡もしてないんだぞ」
「知るかよ」
なんだか、と美樹は思う。調子が狂う。陽大もそれを感じているらしい。ただ、陽大はそれ以上に苛立ちと憤怒の方が濃い。かろうじて弥生がそれを止めてくれている。陽大も弥生もお互いにまるで意識はしていないが。この二人は、と誠を見やった。誠も同じ事を思ったのか苦笑を浮かべている。この二人――本当に手のかかる鈍感カップルかもしれない。
「照、結局、結論は?」
「俺じゃない」
陽大の体が動く。弥生がそれを強く止める。
「じゃあ、誰か心当たりは?」
と北村は聞いた。照はまっすぐに北村を見つめる。興味深そうに。
「似てるな。北村の息子か」
北村はその問いにこくりと頷く。
「心当たりなら腐るほどある」
「どういう事ですか?」
「北村君、簡潔に言うと財産相続権が夏目兄弟にはある。陽の息子、陽一郎にその権利がある」
「あなたには?」
少し疑惑の眼差し。ただ、そう疑ってもいない。頭が良い。このカードを出して何が不利か、どれが意味があるのか吟味する頭がある。そこらへんは親譲りだな、と思う。
「俺は仕事を引き継いだ。これ以上の財産はいらない」
関心なさげに言う。いや、言い捨てたと言うべきか。日向の苦笑が見てとれた。考えてみると財閥のはずの夏目の血筋で、誰も金に執着している人間がいない。故夏目太陽もまたしかり。だからこそ守りに入らず夏目は大きくなってこれた。照がその基盤をさらに成長させている。ある意味では適材適所と言える。夏目太陽の遺言は的確だ。照には仕事の後継を。陽と日向には夏目を出たからこそ、夏目の財産を。幸せでいてくれという、親の願いがそこにある。
でも陽ならきっとこう言う。
「茜以上に大切な事なんか無いよ」
そうあっさりと。笑顔で。何のためらいもなく。
「じゃ、話をまとめると、財産相続を夏目達に回したいから、と。そういう事ですか?」
北村はじっと照を見る。照はつまらなそうに頷いた。そして陽大達を見る。
「お前達に夏目の連中が押しかけたのは、保険金よりは遺産が目的だ。奴らの会社を潰しに俺はかかってるからな」
「は?」
陽大は目をぱちくりさせる。そういえば日向が来た日、当の彼女が毒を吐き夏目の親族達を追い返したのを思い出す。おじい様にも見放されて、と言っていた。それはつまり、親族には何一つ残さなかった遺産の事か。陽大は鼻で笑った。
「どうした?」
「僕らにそんなものは必要ない」
「……はした金じゃない。億はかるく超える金だぞ?」
「兄さんと志乃ちゃんの重さに比べたら、たかだか紙でしょ?」
言い切る。こんな状況で不謹慎かもしれないが美樹は、そんな兄の言葉に思わず笑みを浮かべた。同じように日向も微笑を浮かべている。晃と亜香理はその答えが当たり前だし、北村と吉崎は呆れつつも、失笑を隠さない。さすが夏目、というところか。朝倉にいたっては当然の結論に驚きもしない。
「なんで夏目はこう無欲なんだ」
と照は吐き捨てるがとうの無欲がそう言っても、何の説得力も無い。
「それで──」
と桃が聞いた。
「夏目君はどこにいるんですか?」
結論はそこに行き着く。誰もがそこを心配してるから。
「楠、仙梁庵は調べたか?」
「は?」
考えもしない言葉が出る。
「多分、奴らは先回りではなくて、お前らがどっちに行くかを見届けていたんだろう。だから当然、探索しても車が出てくるはずがない。車は仙梁庵にある。犯人を俺と決めつけたお前達の誤算だ」
一同、唖然とする。確かに的確な推理だが、照にそう言われると釈然としないものがある。
「朝倉も朝倉だ。それぐらい見抜け。俺がこんな矮小な手段をすると思うのか? お前相手ならもっと慎重にカードを選ぶ」
「そんな言葉をいただけるとはな」
「誉めているんじゃない、罵ってるんだ。お前も日向も楠もいてどうして止められなかった? なんでガキどもが動いてる? お前の判断の遅さが陽一郎を危険に晒しているんだ」
照は真剣な目で朝倉を見る。
「陽の息子は俺の息子だ。誰であろうと害する人間は排斥する」
本気で照はそう言う。本心で、心の底から。本気で怒っている。陽大と同じくらい、それ以上に。
日向は呆れた。そして苦笑する。照は自分と同じ血を分けた弟の子どもに会いたかっただけなのだ。保護するとか、財産だとか、それはただの名目にすぎなくて。ただ会いたかっただけ。でもこの男の性格からして、自分から会いに行く事は無い。だから来させた。そんな所か兄の思惑は。
「楠、車をまわせ」
「わかりました」
それから、とここにいる全ての人に向かって照は言い放った。
「ぼやぼやするな、行くぞ」
美樹は誠と顔を見合わせて、苦笑する。乱暴だが、そこにいるのは陽大そのものだ。真っ先に照の背中を追ったのは晃と亜香理だ。亜香理に手を引かれて、美樹も続く。後にみんなが。陽大が一番最後に憮然とした顔で、弥生に手を引かれて。
陽一郎と志乃の元へ──。
陽一郎は志乃の手をぎゅっと握る。この部屋から脱出する方法を考えるも、万事休すだ。部屋はしっかりと鍵をかけられ、びくともしない。庭にはドーベルマンが三頭放し飼い。ハリウッド映画じゃないんだから勘弁しろよ、と思う。だが、志乃は思ったよりも不安そうじゃない。むしろ陽一郎に笑顔を絶やさない。今の状況を掴んでいるのか? と疑問にすら思う。
「うん? だって陽ちゃんがいてくれるから、怖いってのは無いもん」
あっさりとそう言ってのける。事実上の誘拐なのに、そう思えるというのは、志乃の強さかもしれない。陽一郎が弱い時に志乃は強く、志乃の弱い時に陽一郎は強い。そういうバランスを保ってきたから、お互い必要としている。それを実感する。
志乃は陽一郎をじっと見つめる。
吸い込まれるような目。躊躇無く志乃の唇が陽一郎の唇へと動く。
「志乃?」
ちょっと照れ笑い。でも、志乃は陽一郎から目を離さなかった。
「きっとね、二人だけでいろ、って事なんだよ。今までどこにいても誰かいたから」
「そう、か? だって俺ら誘拐されたんだぞ。俺、志乃をまきこん──」
巻き込んだ、とは志乃は言わせなかった。また唇で塞ぐ。
「陽ちゃんは分かってない」
「え?」
「私は陽ちゃんを一人にはしないと決めたの。何があっても」
「うん……」
「私はね、絶対に陽ちゃんと一緒に帰るの。陽ちゃんがここに残るなら私も残る。それだけだから。絶対に陽ちゃんを一人にしないんだから」
「勿論、俺だって志乃と一緒に帰るつもりでいるよ」
「一緒じゃなきゃ、イヤ」
にこにこと笑って志乃は言う。
「一緒じゃなきゃ、この夏目さんの里だって焼き尽くしてやるから」
陽一郎は目を点にして、そして小さく笑った。志乃の前では現状が何て小さく見える事か。誰が何をしようが、どんな狡猾な真似をしようが関係無いと志乃は言う。陽一郎の手を無理矢理引き剥がされたら、その分の応酬をしてみせると小さな体で志乃は言ってのける。陽一郎はそんな志乃が強いと思う。だから陽一郎も怒りも絶望もなく、いるんだと思う。ただ志乃と帰る事だけを考えているから。
「あらあら、でも放火はいけませんよ」
いきなり声をかけられて二人はビクンと体を震わせた。二人の背にお盆をもったお婆ちゃんが立っていた。年は七十前か、後か。白髪の髪なのに、すらっと腰まで伸び美しさを感じさせる。刻まれた皺は厳しさと優しさを併せもつような、そんな達観とした表情に悪戯心も含ませて。青いワンピースを着た老婦人が、この場ではとても違和感を醸し出している。
「お昼よ」
と朝飯のトレイを見て、目を細める。
「朝は何だったの?」
「え?」
何だって、そっちで出したものじゃないか、と言う反論も呑まれてしまって出てこない。
「サンドイッチと牛乳ですけど」
「呆れた」
と老婦人はトレイを蹴る。宙を舞い、見事、老婦人の手の上に収まる。陽一郎は唖然とした。貴方、何者ですか……? その質問も呑まれてしまう。
「日本人の若者の何がよろしくないってご飯をしっかりと食べない事よね。朝ご飯はしっかりと食べる。昼と夜は少しでいいの。このバランスが大事よ」
「はぁ」
しかしそっちが出したメニューをそっちでケチをつけるのはどうかと思うが。
「それから」
と彼女はお昼を差し出した。おにぎりに漬け物、みそ汁。それからお茶までついていた。
「熱愛は結構だけど、少しは嗜みをもたないとね」
クスクス笑いながら、そう言う。志乃も陽一郎も赤くなって俯く。あの場面を見られていたのは不覚だった、としか言いようがない。しかも、全く気配に気付かなかったのだから。
「それを食べたら出かけますよ?」
「はい?」
陽一郎と志乃は目をさらに点にした。老婦人はニコニコするばかり。とりあえずお食べなさいと、老婦人は促すのみだ。お口にあえばよろしいけどね、とはにかみながら。
何かピントがずれている……陽一郎はそう思いつつ、おにぎりに食いついた。
「おいしいっ」
と志乃は声を上げた。確かに適度な塩加減、熟成された梅干し、ばりっと鮮度のいい海苔、ふっくらとしたご飯、どれをとっても朝に食べたものとは大違いだ。みそ汁にいたってはキノコがふんだんに使われている。椎茸やしめじなど個性の強い味がちょうど良く味噌と出汁で協調している。──って、味わっている状況では無いけれど。
「花嫁修業ならいくらでも引き受けますよ」
老婦人もまたどうもずれた話題を持ち出す。ただ本気と分かるから、何だか笑えない。
「貴女はいい花嫁さんになるわ」
「えへへ、ありがとうごさいます」
そこで照れるな、志乃。
「でも、旦那に困るタイプとみた」
「はぁ?」
「そっちの坊やは、どうも女の子にはもてそうだけど、鈍感っぽいし」
「そうなんですよ!」
余計なお世話だ。志乃も同意するな!
「そういう男はしっかりと掴んでおかないと。で、時には家から叩き出すくらいの気迫が無いとね」
「でも、私、陽ちゃんを叩き出すなんて」
「浮気されたいの?」
「それはイヤです」
「なら女も強くなくちゃ。泣き寝入りはダメよ」
「あの……なんでそもそも、俺の浮気が前提で話しが進んでいるんですか?」
「男はそういう生き物だから」
陽一郎の反論にも即答。もはや口を挟む余地も無い。
「さて、と」
と老婦人はおもむろに立ち上がる。
「行きますよ、そろそろ」
二人が横になっていた安物のマットレスにお膳は置いて。
「行くって何処に?」
と陽一郎は聞いた。少し冷静になると、老婦人はピントがずれているのではなく、ピントをずらしているのだと気付く。それを証拠に目が笑っていない。危うく、この人のペースに乗せられる所だった。
「聡いわね、でもその聡さでここを出た方が賢明だと思わない?」
陽一郎は考える。リスクはどちらの方が大きいか。今、この夏目で何がおきているのか。決断は三秒で決まった。
「行きます」
老婦人は満足そうに頷いて、部屋を出る。陽一郎と志乃もその後に続いた。
彼女はしっかりとポケットから鍵を取り出して、しっかりとドアを閉めて――。
唖然とする陽一郎と志乃を尻目に彼女は全速力で駆け出す。
「ちょ、ちょっと!」
陽一郎は慌てて、志乃の手を引き追いかけた。老婦人はスカートの裾を翻して器用に疾走していく。
「若いんだから、しっかり」
「しっかりとかそういう問題じゃない!」
「あら、ちゃんと彼女の手は離さないのね、お姉さん妬けちゃうわ」
「年金もらってる年のくせにお姉さんとか言うな!」
角を曲がる。壁にぴたりと背中をつけて──スーツの男が通り過ぎるのを待った。
「行くわよ」
また全力疾走。
「だから、何処に?」
「ちゃんと彼女も坊やの手を離さずついて来るあたり、微笑ましいわね」
「俺はあんたが憎たらしい!」
「あんまり大きな声をあげると見つかるわよ」
誰のせいだ、と思いつつ憮然とした表情で示すにとどめる。老婦人は小さく笑んだ。
「いい場所に連れていってあげる」
「え?」
志乃は目をぱちくりさせた。老婦人は志乃の反応になお機嫌良く応じる。
「秘密の花園に」
意味深に老婦人は笑みを浮かべて、そして駆けた。
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