概要
※おかげさまで「ファミ通文庫×カクヨム「僕とキミの15センチ」短編小説コンテスト」中間選考を通過しました。読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!希望と絶望への価値観
読み終わってやりきれないという気持ちになりました。
このお話ではヒロインにとっての希望と絶望への解釈が語られ、最終盤にそれに対する主人公の見解が語られます。僕はそのふたつの意見のどちらともに言い分は理解できはしたものの、結末のことを思うとやっぱりやりきれないなあと思ってしまいます。
「価値観は人それぞれ」といえば耳障りはよく、それ自体にはなんの反論もありませんが、ケースによっては、特に生死に関して価値観の配慮というのは無遠慮に行われていいものではないかもしれないと考えたりします。
ではどういう言葉をかければああならずに済んだのかといえば、その答えは誰にも分りません。なぜなら当人の価値観ですの…続きを読む - ★★★ Excellent!!!君との時間と、君の「声」、確かに受け取ったよ。
切なく淡い男女の恋愛未満の揺れ動く関係性を描いた作品。
転校した主人公は、駅のホームで電車に飛び込もうとした少女を助ける。その少女は、転校先のクラスメイトで、しかも隣の席だった。ここまでは転校モノによくある展開かもしれない。しかし、この物語はここからの展開が切なく、感動的だ。
実は少女は事件の被害者であり、この経験から声を出すことが出来ずにいた。しかも、事件のトラウマで、家族ともうまくやっていけない。その少女の悲しさ、苦しさ、悔しさが、心に刺さる。そして少女は死を願っていた。
しかし、主人公と少女は、筆談を重ねることで、けして交わることがなかった関係性を築いていく。それは優しく、丁寧…続きを読む - ★★★ Excellent!!!来世でまた逢えるなら、今度は君と何を話そう
レビューですが、タイトルをそのまま書かせて頂きました。
色々と考えたのですが、これ以上この物語に相応しい言葉はありません。思い付きませんでした。
儚く、切ない物語でした。読了後の胸中色々な思いがグルグルしてます。
泣く、のとは何か違う形容しがたい感情です。
他の皆さんとは違うかもしれませんが、それでもあえて、私なりに表現させてもらうなら、とても素敵なお話でした。
心のあり方は本人しか分かりません。
ズレがあるから、すれ違います。
それでも、葵の書いた文字は彼女の言葉で、短くまとめるために考え、筆談する彼女を素敵だと感じます。
タイトルと同じ、物語最後の文章で指を止め、暫く画面を…続きを読む