どうしても譲れない、強い思い

ある出来事がきっかけで言葉を失ってしまった少女が、主人公との出会いで一言だけど言葉を発した、伝えたかった思いがだんだん、じんわりと読み手にも伝わってきました。
希望が入る余裕がない、生きることへの苦しみや絶望…自殺未遂を繰り返すことや「死にたい」と思う気持ちだったり、全く同じ苦しみは誰にも分からないと思いますが、主人公の、それでも一緒に歩んでいきたいという強い思いがグッときました。
「一瞬の勇気か、一生の苦しみか」の1文には考えさせられるものがありました。

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