それでも、最後まで見守れますか?

心に傷を負った人に寄り添うことの難しさが伝わる気がします。「生まれてくる『なんとかしてあげたい気持ち』は、いったい誰のため?」そんな問いかけにもなっているように思います。とても読みやすくて短いお話ですが、文字数以上の物語を感じました! 彼女が語れないものはたくさんあって、ひとつひとつに実は想いがあって……。迫られる選択は、残された「最後の希望」だったのかもしれません。もし誰かがそんな心境だったなら、知っていたなら、最後まで目をそらさずに見守れるでしょうか?

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