概要
終わってしまった「物語」に
【あらすじ】
自分の名前さえ思い出せない少年は、少女とぬいぐるみと三人(?)で幸せに暮らしていた。でもその幸福はとても不確かなハリボテじみたもので……。
いつまでも続くおとぎ話。かわりばんこで紡ぐ寝物語。幾度となく繰り返される予定調和。互いのやさしさによって仄かに傷つきあう悠久の日々のなか、少年は少女の「選択」を受け入れながらも、ひそかに希望を探し続ける。
それは少年にとって、ただひとつの本を読み解いていくこととほとんど同義だった。
そして、その本に書かれているものは、ただひとりの少女を救おうとする青年の、いつ終わるとも知れない長大な「物語」だった。
自分の名前さえ思い出せない少年は、少女とぬいぐるみと三人(?)で幸せに暮らしていた。でもその幸福はとても不確かなハリボテじみたもので……。
いつまでも続くおとぎ話。かわりばんこで紡ぐ寝物語。幾度となく繰り返される予定調和。互いのやさしさによって仄かに傷つきあう悠久の日々のなか、少年は少女の「選択」を受け入れながらも、ひそかに希望を探し続ける。
それは少年にとって、ただひとつの本を読み解いていくこととほとんど同義だった。
そして、その本に書かれているものは、ただひとりの少女を救おうとする青年の、いつ終わるとも知れない長大な「物語」だった。