概要
太陽のように明るい、自由な輝きに満ちた少女。
共に輝くことが、どんなに困難でも——雨だけは、ふたりを優しく包む。
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- ★★★ Excellent!!!檻の中から一歩踏み出す勇気を、私にくれた人。
眉目秀麗、頭脳明晰、才色兼備、それでいて大きな病院の跡継ぎの少女。しかし少女の日常は色を欠いていた。学校では男子たちに気味悪がられ、家では成績のことばかりで、まるで檻の中にいるようだった。
そんな少女の目を引いたのは、明るく元気で運動神経抜群の少女だった。「檻」の中にいる少女は、太陽のような笑顔の少女に憧れ、自分を月の様だと感じる。
やがて少女は「檻」の中にいることに、限界を感じ始め、家を飛び出す。公園で出会ったのは、太陽のような少女。太陽の少女は言う。
「あんた、私のこと、見てたでしょ?」
「どうして、わかったの?」
「私もあんたのこと、見てたから」
ここにきて月の少女は…続きを読む - ★★★ Excellent!!!現実は甘くない…けど
今、同性愛者を社会的に受け入れて行こうという活動も公になってきたと思う。
性的マイノリティゆえに差別されることに、僕は疑問を感じる。
必ずしも性のたいしょうではないと思う、心が惹かれた相手が同性であるだけかもしれない。
言葉では一括りにできない『個』というものを尊重、理解しなければならないと考えている。
同性愛者だけではないのだが、日本は多数決で物事が進むことが多く、その結果に不満因子を蓄積させるだけのように感じる。
マイノリティにされてしまった側の主張も拾い上げることこそ、大多数の責任だと思うのだが…。
作品感想とはズレたが、僕は、この2人の結末がどうであれ、きっと後悔しないための行動だ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!きらめく青春の光と影、光がないと影もなく……
一度しか会話をしたことがない夕希と涼
しかし夕希は涼を、そして涼は夕希をずっと気にしていた。
夕希は月で涼は太陽、互いは互いに惹かれていることも気づかず
年月を過ごす。
模試の結果が思わしくない夕希は、偶然涼を見つけ後を追う
二人とも互いの存在が特別なものだと分かり合うものの
夕希は自分の心を塞いでしまった。
この後二人の心は結ばれるのですが、その過程で苦しむ描写の
夕希の心が痛いです。
そして二人で駆け出して行く未来が雨であるということも
雨の対極である晴れに進んでいくのではないかと感じさせます。
大切な人というのは、一瞬でお互いが気づくのかも知れません。