★★★ Excellent!!! その純度はどこまでも美しく、どんな困難の中にあっても輝くのだろう。 糸乃 空 それぞれに違う輝きを持つ2人。 その揺れる気持ちは、どこまでもひたむきで。 別々の場所で輝いていた2人の光が重なった時、目の前に拓かれた道を照らし出す。 決意と言う名の優しい光で。 待ち受けているであろう困難でさえ、この光の前には退くしかないのではないだろうか、そうであって欲しいと思います。 そして、その手を離さない限りきっと大丈夫。 そんなふうにも思いました。 とても美しく、切なさときらめきとが幾重にも折り重なった、胸の奥深くへ響く作品でした。 ありがとうございます! 2017年11月3日 20:51
★★★ Excellent!!! 現実は甘くない…けど 桜雪 今、同性愛者を社会的に受け入れて行こうという活動も公になってきたと思う。 性的マイノリティゆえに差別されることに、僕は疑問を感じる。 必ずしも性のたいしょうではないと思う、心が惹かれた相手が同性であるだけかもしれない。 言葉では一括りにできない『個』というものを尊重、理解しなければならないと考えている。 同性愛者だけではないのだが、日本は多数決で物事が進むことが多く、その結果に不満因子を蓄積させるだけのように感じる。 マイノリティにされてしまった側の主張も拾い上げることこそ、大多数の責任だと思うのだが…。 作品感想とはズレたが、僕は、この2人の結末がどうであれ、きっと後悔しないための行動だったのだろうと素直に楽しませていただきました。 2017年5月26日 09:55
★★ Very Good!! 思春期の純粋な勢いで @kuronekoya 思春期特有の思い込みってあるじゃないですか 「この人しかいない」って そんな刹那的な感情が溢れ出す終盤の疾走感 駆け抜けていった先にあるのは幸福なのか諦念なのか? 結末は読み手の感性が問われる気がしました 2017年5月21日 23:51
★★★ Excellent!!! 月と太陽は寄り添える 桜井今日子 どれだけ長い時間をかけても分かり合えないふたりもいる。 反対にたった数秒、笑いあっただけで繋がるふたりもいる。 月のように美しいひとりと太陽のように輝くひとり。 たとえ簡単ではなくても月と太陽は寄り添える。 1万字に満たない短編とは思えない世界観の中、美しく優しい文章で紡がれるふたりの物語。 読後はふたりの未来が開けることを願わずにはいられない。 そう思わせられる物語。 ぜひあなたも「体感」してみてください。 2017年5月20日 22:53
★★★ Excellent!!! 幸福になるために。必死に。 樋口めぐむ トーンの安定した文章が、恋に揺れる少女二人の心情を描きます。 ネタバレになるので記しませんが、文中、作者はとても大切な指摘を主人公の少女に向けてします。 そう、「これ」に囚われて幸福に安住できない人が、虚構世界だけではなく現実においてもどれだけ多いか。 「これ」に囚われるな。幸福になることを怖れるな。 作者の必死の訴え、僕はしかと受け止めたつもりです。 2017年5月20日 15:48
★★★ Excellent!!! 引き合う二人は同性にして、動静。 くさなぎ そうし 二人の女子高生が紡ぐ、情の物語です。 繋ぎ合うものが少ない同性であっても、その心が確かであるのなら、それは愛情になることを教えて頂きました。 二人の今後がわからずとも、この時の気持ちは変わらない。 その熱く確かな絆に魅了されました。 是非、ご一読を! 2017年5月19日 13:31
★★★ Excellent!!! 笑顔が輝くのは、貴女だったから。 八住 とき 同じタイミング、同じ笑顔。 たった一度の引き合わせから大切な時間が流れ出す。月のような彼女と陽のような彼女の物語。 金環日食に似た奇跡の相性の前では、理屈もしがらみも関係ない。 若い二人は、どこまでも前を向いて進んで行ける。 作者様によって、不安も希望も包み込む、瑞々しい文章が眩しい物語です。 2017年5月18日 19:14
★★★ Excellent!!! きらめく青春の光と影、光がないと影もなく…… ユーリ・トヨタ 一度しか会話をしたことがない夕希と涼 しかし夕希は涼を、そして涼は夕希をずっと気にしていた。 夕希は月で涼は太陽、互いは互いに惹かれていることも気づかず 年月を過ごす。 模試の結果が思わしくない夕希は、偶然涼を見つけ後を追う 二人とも互いの存在が特別なものだと分かり合うものの 夕希は自分の心を塞いでしまった。 この後二人の心は結ばれるのですが、その過程で苦しむ描写の 夕希の心が痛いです。 … 続きを読む 2017年5月18日 09:06
★★★ Excellent!!! 二人の今後を想像するのが、とても楽しい! 佐月 詩 例えばテレビで活躍しているアイドルを見た時に、ああなりたいな、いいな、と考えた事のある人は多いはず。自分に無い物を持つ人に惹かれるのは性なので、どうしようもない。心の奥では近づきたいと願っていても、自分からは近づけない歯痒さ。しかし、きっかけがあればその人生は交差し、また、補い合える事が出来るかも知れない。未来への不安や希望、そして気力。そういったものがラスト一文に込められていると思うのは私だけ… 続きを読む 2017年5月17日 11:30
★★★ Excellent!!! 消え入りそうに儚い月は、強く優しい太陽に希望の光を与えられた── 陽野ひまわり どこまでも透き通った美しさに引き込まれる物語です。 欲しいものは何一つ手に入らない、自分の人生ですら自分のものではない、そんな閉塞感に押しつぶされそうな夕希。 そんな彼女が目で追うのは、入学式の日に一度だけ微笑みを交わした快活な涼。 月と太陽、同じ場所では輝けない二人だと思い込んでいた夕希は、太陽に近づいたことを転機に徐々にもがき始めます。 涼もまた、自分が月を照らすことで彼女をより輝かせた… 続きを読む 2017年5月15日 22:19