きらめく青春の光と影、光がないと影もなく……

一度しか会話をしたことがない夕希と涼
しかし夕希は涼を、そして涼は夕希をずっと気にしていた。

夕希は月で涼は太陽、互いは互いに惹かれていることも気づかず
年月を過ごす。

模試の結果が思わしくない夕希は、偶然涼を見つけ後を追う
二人とも互いの存在が特別なものだと分かり合うものの
夕希は自分の心を塞いでしまった。

この後二人の心は結ばれるのですが、その過程で苦しむ描写の
夕希の心が痛いです。
そして二人で駆け出して行く未来が雨であるということも
雨の対極である晴れに進んでいくのではないかと感じさせます。

大切な人というのは、一瞬でお互いが気づくのかも知れません。


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