日本人と終末医療 ~あなたにとって終活とはなんでしょう~

 名著「白い巨塔」を書かれた山崎豊子先生が亡くなられて、今年で早くも六年が経ちます。その「白い巨塔」は現在まで数多く映像化され、田宮二郎①、佐藤慶、田宮二郎②、村上弘明、唐沢寿明、そして今年も岡田准一と数多くの名優によって主役:財前五郎教授が演じられてきました。財前教授の死因も胃がんから肺がん、そして今年の作品では死因が膵臓がんへと移り変わり、次の映像化作品では死因は何になるだろうと興味が湧くところではあります。そして私が思いますに、ここはひとつ次の財前教授はアンドロイド化されてターミネーターのように死なないという設定で、「白い巨塔~リターンズ北の国から(20XX:帰郷)~」という話しにしてくれないものかと期待しています。決して癌には負けない財前教授が、カボチャを持って里見先生のところに謝罪に行き「誠意とはなんだね?」と、逆に質問するという現代の医療に対するアンチテーゼを世間に叩きつけてやって欲しい、そんな願いを密かに持っているものです。

 さてご紹介が遅れましたが、本作「降臨-ヘルパーM」ですが、某有名マンガの神様の作品のパロディと思われます。ここで話がそれますが、某有名マンガ「黒衣の無免許医の憂鬱(仮題)」でありますが、いろいろなエピソードを思い出す度に、「あれ? あの話は「黒衣の無免許医の憂鬱(仮題)」の話だったっけ? それとも「日系東洋人、暗殺者のブルース(仮題)」の話だったっけ? エボラ出血熱を治した話はどっちだったっけ?」などと、本作中の主人公である六十九歳のオッサンのように痴呆にかかってしまいます。これも加齢とは分かってはいるのですが、頭の髪が薄くなるのと、最近の歌が全部同じに聞こえるのは、エジプト古代王朝期より何千年も続いてきた人類の歴史なのだと再認識している昨今でございます。

 最後に、この「降臨-ヘルパーM」に出て参ります川田氏の川田氏が快復されたことを祈念致しまして、誠に簡単ではございますがレビューにかえさせて頂きたいと存じます。

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