魔王様がお酒の席で口を滑らせたせいで、勇者がレベル1のまま魔王の前までやって来ちゃった!?
嘘じゃないです。だって、伝説の防具がいかにも重そう。
小学校一年生が背負っているランドセル並みに、「着られてる感」が超満載!
そんな肉体のレベルは1、けれども心のレベルは高レベルな勇者ちゃんと、レベルはMAX、でも中身はちょっと(かなり?)抜けている真面目な魔王様のゆるくてほのぼのとしたやりとりが描かれています。
いやほんと、もっと早くに読んでおけばよかったです!
個人的に好きなのは、有能秘書のエキドナさん!(≧▽≦)
ほんと、いい味を出してくれています。実は作中最強なのでは?(笑)
勇者と魔王。本当なら相容れない二人の行く末をぜひぜひ読んで確かめてください~!(*´▽`*)
私は作者様の『オリヴィエ旅行記』https://kakuyomu.jp/works/1177354054886288989が大好きなんですよ。
異世界にある、架空の食材を使って仕上げられる料理を、主人公達が食べていく物語なんですが……。
もう、その料理の美味しそうなこと! 見たことも無い具材なのに、食べている風景を読んだら、何故だかその味や雰囲気が伝わる、という。
そんなお話に。
この、ふたりが出てくるんです。
リンクしてたんですよね、こちらの物語と。
「なんて可愛らしい王妃さまと、その王妃様想いの魔王様なんだ!」
そう思っていたら……。
なんと、その王妃様は、元勇者で、魔王を倒しにやってきたのだ、というではないですか。
もう、こりゃあ、その過去を読まねばならん、と本編にやってきました。
読了後の感想は。
楽しかった……。
私の昼休みのお供でした。
もう、「おのれ、エキドナ!」が聞こえないとはちょっと寂しい。
あ。
この、「おのれ、エキドナ!」の意味が知りたい方は。
どうぞ、この物語をお読み下さい。
レベル1の勇者といって侮っていたわけではないのだが、いつの間にか吾輩がやられていたような気になるのだ。
やられたと言っても、物理的にこの魔王がやられるはずもなく、いつでもこの勇者なら倒せるのだが、その……、試合に勝って勝負に負けたというか、果たしてこれは勝ち負けというジャンルで括っていいものかどうか。
まあ、とにかく吾輩は負けてはおらぬ、レベル1の勇者に負けてなどはおらぬのだ
この戦いでとても大事なものを得たかわりに、別の大事なものを失った、だだそれだけなのだ。
――などと、魔王君は意味のわからないことを供述しており、「あとは読めばわかる」と、白い毛玉と戯れているということです。現場からは以上です。
本作の魔王はいい人です。
人と言うか……魔王で鱗とかありますけど、モフモフに変身もできるし、人の話をじっくり聞いてくれるタイプなのです。
で、世間知らずなところもあるのですが、素直なので勉強熱心なんです。
だから意外な人物を先生にしたり、妻にしたり……
いい魔王です。
押しに弱いようですが、いい魔王です。
この魔王が出会った勇者。最弱なんです。
勇者の鎧が負担になるくらい弱いんですね。
だから、魔王はとりあえず、鎧を脱ぐのを手伝うわけです。
ほら、いい魔王でしょう。
おっとり系ともいえるんでしょうかね。
心配なほど抜けているところもあります。だけど最強魔王です。
魔王以外にも愉快なメンバーがたくさん登場。
特に魔王の秘書はいいキャラです。
魔界を舞台に繰り広げられる物語ですが、独特の語り口が世間話を聞くような感覚になり、まるでこたつでせんべい食べながら、
「それで、あんたはどうしたのよ?」
と、ふんふん話を聞いているようです。
ぐだぐだ語りのパイオニア、宇部作品らしさ全開の本作、おすすめです。
魔王の城に、またも勇者がやってきました。ですがめちゃめちゃ強くて、今までの勇者もことごとく返り討ちにしてきた最強魔王はちっとっも慌てません。ですが今度の勇者は、今までとはどうやら違うようです。
なぜならこの勇者はレベル1、スライムレベルの強さしかありません。そんなんで魔王に挑むなんてある意味勇者の鏡です。しかし話を聞いてみると、この勇者も色々訳アリのようで……って、そもそも話なんて聞いてる場合なの?一応君たちこれから戦うんだよね?勝負は見えてるけど。
しかし一度始まったほのぼのは収まる事を知りません。色々あってなぜか勇者は魔王城に居ついて、魔王の先生をやることに。どうしてこうなった(。´・ω・)?
まったりとした笑いに包まれた、魔王と勇者のほのぼの劇です。
舞台は魔王様が住まうお城。
連日のように勇者が魔王討伐にやってくるけど、最強の魔王様はやって来る勇者を十人、百人、千人と返り討ちして、ちょっと飽きがきています。
しかし、そんな中やってきたのは、なんとレベル1の女の子の勇者。今まで何人もの勇者を退けてきたラスボス魔王、レベル1では勝てるわけがありません。本当なら一瞬で勝負がつくのですけど、何となく身の上話をしているうちに仲良くなって、彼女はそのままお城に居ついちゃうんですよ。勇者なのに!
暢気な魔王と勇者の、ゆる~い日常を描いたお話。人間のことをよく知らない、ちょっとズレた魔王様と、レベル1のくせに妙に勝気な勇者とのやり取りが実に笑えます。