目下、連載猛進中の本作、途中までの拝読となりますが、私の所感を述べさせていただきます。
高校一年生の主人公、木下くんは、国営MMORPGの世界でキャラメイキングに熱心でした。
つまりは、キャラクター作りにリセットマラソンをしておりました。
チュートリアルをちょっとさぼってしまいましたが。
誤って、登録したキャラクターの名前は、こしあんくんです。
ジョブは、シーフでした。
残念で仕方がない中、取り敢えずプレイしてみることになります。
敵を斃すと、これは何だろうと思う不思議なアイテムを手に入れます。
こしあんくんは、レアアイテムコレクターへの道を選びます。
ジョブについても様々に悩むのですが、新たな自分を知らず知らずの内に見出すことになって行きます。
ちょっと、美味しいです。
作中のデータは、作者様ではなく、ゲームの神様がくだしたのではないかと思われる楽しい出来栄えです。
オンラインゲームなので、こしあんくん一人と言う訳ではありません。
ときに、他のプレイヤーとこしあんくんは共に行動します。
そのとき、自身について、新たなる発見と成長を見い出すこととなります。
こしあんくんが、何故つぶあんくんにならなかったかの理由は、知られません。(酷い冗句です)。
是非、ユニークなオンラインゲームの世界へダイブしてください。
こちらの作品、まさにゲームを疑似体験できます!
それも、かなりマニアックな楽しみ方で。
実はわたしはリアルにゲームをしたことが無いゲーム音痴です。
そんな私でも、この作品は楽しくてしかたありません。
主人公のこしあん君(中の人木下君)は一人暮らしの高校生。
夏休みに青春を謳歌すべく国営MMORPGに参戦します。凝り症な彼はキャラメイキングだけでも相当な時間をかけて、自分にとっての最高を追求します。それがゲームを進めるにあたって最高かは別問題なのですが。
親と離れて暮らしているので、一日中ゲームをやっていても怒られない。
まさに理想の環境!
お腹が減ったら手元にあるものを適当に食べて、たまに買い物に行ったらリアルの友達とも挨拶をして、本人的には一応計画的に宿題をこなして、楽しくのんびりMMORPG生活。
これ、やってみたい! 最高ですよね。
そんな彼の成長物語でもあります。第二部には更なる驚きの展開が!
そこは是非、ご自身の目で確かめてみてください。
絶対損はさせませんと、セールス文句のようなことを言ってしまいたくなるくらい、面白いです。是非、体験してみてください!
たかがゲーム。されどゲーム。
1912年にチェス盤を電気機械的な装置によって再現し、キングをとるシステムが開発されました。34年後の1946年にはピンポンゲーム。コンピュータゲームが娯楽として認知されるようになりました。
画像の質。音声出力。操作性。そして物語がゲームの中に導入され、進化を続けました。
視覚はVRの可能性を。
聴覚は立体音響へ。
体感を利用した操作性。
世界の文豪と遜色ないストーリー。
これらのマテリアルに追加された機能が「オンライン」です。ネットワークを介して世界中の人達と繋がる。
ーーーMassively Multiplayer Onlineーーー
通称「MMO」
一度でもプレイした人は分かるはずです。
そのコミュニケーションの楽しさと難しさと尊さ。
ゲームを楽しむと同時に、人間関係の面白さを味わう事が、出来るかも知れません。
さて、本作の主人公は高校一年生の男子です。
夏休みにMMORPGを始めるのですが、ただのゲームではありません。なんと国営のゲームなのです。品質、安定感、システムの気遣いなど完璧なゲーム。恐らくUI(utility interface)も洗練されているでしょう。
現実生活とゲーム内の生活が描かれており、まさに現代ドラマでした。リアリティのある楽しさや葛藤、もしかしたら恋愛もあるかも知れません。
主人公の常人には無いマニアックな発想。
研究的なプレイスタイル。
そして、個性的な仲間達。
ちょっと読んでみれば分かると思います。
ゲーム好きも、そうでも無い人にもオススメの作品です。
MMORPGという、とっつき難い題材とは思えないほど読み易くスラスラと楽しめるでしょう。
さぁ、貴方も始めましょう!
MMORPG。私生活が蝋燭のように溶けていきますよ!楽しさの代償に!
あ、ちなみはMMORPGは辞めました。
代わりに本作を読んでいます。
(このレビューは第一章完結の時点で書いています)
ゲームの世界に慣れてきたあたりの第一章を読み終えてのレビュー。
プレイヤーの職業を選べるゲームは、それぞれの好みも相まって成長するほどに愛着が湧いてくるもの。例えそれが人気の無いマニアックな職業でも……いや、他に無いユニークな特性があるからこそ、そこに注ぐ愛着は深いのかもしれない。
全集中で攻略に励む主人公には不思議な魅力がある。きっと、見えないゴールに向けひたむきに「夢中」になっている姿が好感を呼ぶのだろう。彼(主人公:木下くん)の育成するキャラクターたちが成長するにつれ、笑みをこぼしながら読み進めていけるのが本作の魅力。この作者さまの筆にかかれば、ゲーム初心者のみならず無知な者でもサクっと世界観を楽しめる。
プレイヤー参加型オンラインゲームの良さというか、他プレイヤーと交流するシーンも多く盛り込まれており、読んでいて「あるある」と思ったり「そうなのか」と思えたり、とにかく各エピソードにおける読後の満足感が大きい。
完全な攻略に至るまでは、まだまだ文字数が足りない。回収すべき伏線もいくつか残っている。次章に向けての楽しみは天元突破だが、その公開までには是非とも第一章を三週くらい読み回して欲しい☆
オンラインゲームをベースにした作品はいくつか読んだことがありますが、その中でもこちらの作品はかなり毛並みが違っています。
まず、主人公のジョブが不人気のシーフから始まるあたりがかなり攻めていると思います。
そこからご都合主義で最強になる作品とは違い、主人公のキャラクターこしあんは、己の信念に従って斜め上にズレていきます。
ですが、結果的にその行動がこのゲームを攻略する上で重要なキーポイントになっていくのですが、その過程と流れを楽しくストレスフリーで読ませる技量には脱帽しかありませんでした。
ほどよく差し込まれるネタも面白く、久しぶりにゲームの楽しさを再認識することができました。
テンポよくストーリーも進んでいきますので、気づくとどっぷりハマること間違いなしです。
本当に面白い作品に出会いたいという方は、一読をオススメします。
ありえないと思わせる設定から、最高で最強の主人公になった瞬間を目撃した時、きっと感動を越えた衝撃を受けること間違いなしです!!