MMORPGという文化は奥深い

たかがゲーム。されどゲーム。
1912年にチェス盤を電気機械的な装置によって再現し、キングをとるシステムが開発されました。34年後の1946年にはピンポンゲーム。コンピュータゲームが娯楽として認知されるようになりました。

画像の質。音声出力。操作性。そして物語がゲームの中に導入され、進化を続けました。

視覚はVRの可能性を。
聴覚は立体音響へ。
体感を利用した操作性。
世界の文豪と遜色ないストーリー。

これらのマテリアルに追加された機能が「オンライン」です。ネットワークを介して世界中の人達と繋がる。

ーーーMassively Multiplayer Onlineーーー

通称「MMO」
一度でもプレイした人は分かるはずです。

そのコミュニケーションの楽しさと難しさと尊さ。

ゲームを楽しむと同時に、人間関係の面白さを味わう事が、出来るかも知れません。


さて、本作の主人公は高校一年生の男子です。

夏休みにMMORPGを始めるのですが、ただのゲームではありません。なんと国営のゲームなのです。品質、安定感、システムの気遣いなど完璧なゲーム。恐らくUI(utility interface)も洗練されているでしょう。

現実生活とゲーム内の生活が描かれており、まさに現代ドラマでした。リアリティのある楽しさや葛藤、もしかしたら恋愛もあるかも知れません。

主人公の常人には無いマニアックな発想。
研究的なプレイスタイル。
そして、個性的な仲間達。

ちょっと読んでみれば分かると思います。
ゲーム好きも、そうでも無い人にもオススメの作品です。

MMORPGという、とっつき難い題材とは思えないほど読み易くスラスラと楽しめるでしょう。

さぁ、貴方も始めましょう!
MMORPG。私生活が蝋燭のように溶けていきますよ!楽しさの代償に!


あ、ちなみはMMORPGは辞めました。
代わりに本作を読んでいます。


(このレビューは第一章完結の時点で書いています)

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