月と陽、雨

作者 aoiaoi

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17人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

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今、同性愛者を社会的に受け入れて行こうという活動も公になってきたと思う。
性的マイノリティゆえに差別されることに、僕は疑問を感じる。
必ずしも性のたいしょうではないと思う、心が惹かれた相手が同性であるだけかもしれない。
言葉では一括りにできない『個』というものを尊重、理解しなければならないと考えている。
同性愛者だけではないのだが、日本は多数決で物事が進むことが多く、その結果に不満因子を蓄積させるだけのように感じる。
マイノリティにされてしまった側の主張も拾い上げることこそ、大多数の責任だと思うのだが…。

作品感想とはズレたが、僕は、この2人の結末がどうであれ、きっと後悔しないための行動だったのだろうと素直に楽しませていただきました。

★★ Very Good!!

――

思春期特有の思い込みってあるじゃないですか
「この人しかいない」って
そんな刹那的な感情が溢れ出す終盤の疾走感

駆け抜けていった先にあるのは幸福なのか諦念なのか?
結末は読み手の感性が問われる気がしました

★★★ Excellent!!!

――

どれだけ長い時間をかけても分かり合えないふたりもいる。
反対にたった数秒、笑いあっただけで繋がるふたりもいる。

月のように美しいひとりと太陽のように輝くひとり。
たとえ簡単ではなくても月と太陽は寄り添える。

1万字に満たない短編とは思えない世界観の中、美しく優しい文章で紡がれるふたりの物語。
読後はふたりの未来が開けることを願わずにはいられない。
そう思わせられる物語。
ぜひあなたも「体感」してみてください。

★★★ Excellent!!!

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トーンの安定した文章が、恋に揺れる少女二人の心情を描きます。
ネタバレになるので記しませんが、文中、作者はとても大切な指摘を主人公の少女に向けてします。
そう、「これ」に囚われて幸福に安住できない人が、虚構世界だけではなく現実においてもどれだけ多いか。
「これ」に囚われるな。幸福になることを怖れるな。
作者の必死の訴え、僕はしかと受け止めたつもりです。

さんがに★で称えました

★★★ Excellent!!!

――

 同じタイミング、同じ笑顔。
たった一度の引き合わせから大切な時間が流れ出す。月のような彼女と陽のような彼女の物語。
金環日食に似た奇跡の相性の前では、理屈もしがらみも関係ない。
若い二人は、どこまでも前を向いて進んで行ける。
作者様によって、不安も希望も包み込む、瑞々しい文章が眩しい物語です。

さんがに★で称えました

★★★ Excellent!!!

――

一度しか会話をしたことがない夕希と涼
しかし夕希は涼を、そして涼は夕希をずっと気にしていた。

夕希は月で涼は太陽、互いは互いに惹かれていることも気づかず
年月を過ごす。

模試の結果が思わしくない夕希は、偶然涼を見つけ後を追う
二人とも互いの存在が特別なものだと分かり合うものの
夕希は自分の心を塞いでしまった。

この後二人の心は結ばれるのですが、その過程で苦しむ描写の
夕希の心が痛いです。
そして二人で駆け出して行く未来が雨であるということも
雨の対極である晴れに進んでいくのではないかと感じさせます。

大切な人というのは、一瞬でお互いが気づくのかも知れません。


★★★ Excellent!!!

――

例えばテレビで活躍しているアイドルを見た時に、ああなりたいな、いいな、と考えた事のある人は多いはず。自分に無い物を持つ人に惹かれるのは性なので、どうしようもない。心の奥では近づきたいと願っていても、自分からは近づけない歯痒さ。しかし、きっかけがあればその人生は交差し、また、補い合える事が出来るかも知れない。未来への不安や希望、そして気力。そういったものがラスト一文に込められていると思うのは私だけではないはずだ。朝から良い時間を過ごせました。ありがとう。

★★★ Excellent!!!

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どこまでも透き通った美しさに引き込まれる物語です。

欲しいものは何一つ手に入らない、自分の人生ですら自分のものではない、そんな閉塞感に押しつぶされそうな夕希。
そんな彼女が目で追うのは、入学式の日に一度だけ微笑みを交わした快活な涼。

月と太陽、同じ場所では輝けない二人だと思い込んでいた夕希は、太陽に近づいたことを転機に徐々にもがき始めます。
涼もまた、自分が月を照らすことで彼女をより輝かせたいと思うようになるのです。

彼女達の未来は、ラストの美しい風景に暗示されています。
心が共鳴し、より一層強く煌めき出した二つの光は、きっと読む人の心に鮮烈な印象を残すことでしょう。

さんがに★で称えました

★★★ Excellent!!!

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親の作り出した「檻」に縛られてしまっている夕希。彼女は、自分にはないものをもっている涼に惹かれ始める。

自分の生きる環境を考えると涼への想いに素直に向き合えない夕希の姿に切なくなります。

二人の間にあるもの。それは友情にも見えるし、それ以上のものにも見える。きっと性別なんて関係のない何か。でも、こういう相手を想う気持ちってそもそもラベルをつけて区分けするものじゃない。ただ自分の気持ちに素直に向き合って温めていけばいいのではないかなと。二人の姿を見ていてそんな風に感じました。

ラストは本当に素敵な読後感を感じることができました。

★★★ Excellent!!!

――

両親に期待され続け、周囲となじむことなく孤独な夕希の心が、とても苦しくて切なくなりました。
涼との出会いは、お互いにとって特別なもの。
苦しさを理解し、純粋に大切に思いあう気持ちが真っ直ぐに伝わってきました。
心に訴えてくるものがある、とても美しくて魅力的な作品です。

★★★ Excellent!!!

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昔からよく引き合いに出され比較される両者ですが、それぞれ存在意義があって、どちらも輝きを放っています。

月は昼だってちゃんと出ています。空が青いから白っぽく見えるだけです。

「昼の月も悪くない」――そんな風に思う人がきっといます。月姫はぜひそんな人をお探しください。

★★★ Excellent!!!

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檻(これは比喩であり、なぜこの言葉が用意されているのかは、本編をご覧ください)に閉じ込められた、女子高生の夕希。彼女には自ら輝くことの出来ない、月であった。
彼女を美しくその姿を輝かせる太陽、それが同級生の涼。
二人が互いの存在を知り、結末へ向かうのですが、その過程がとても美しい文章で綴られています。
俳人でも一流の作者が語る文章は、どこを切り取ってもため息が出るほど美麗なのです。
もしろ、良い意味で詩に近いかもしれません。
天空に浮かぶ月は、姿を変えます。でも地上の月、夕希は涼の光によって、本来の美しい姿の全てを浮かべていくことでしょう。
そして、雨。
こんなにも雨を嬉しい気持ちにさせてくれる今作、ぜひ多くのかたにご覧いただければと願っております。