第7話 どこまで・・・

 これからの方針を考えることにした。

オレは生き残りたい。死にたくない。

オレの強みは、転生前の記憶・知識だけだ。

ならば、それを有効に使わなくていけない。

それを知られてはいけない。

有効に使わなくては生き延びられない。

それを知られれば利用しようとするやつらが現れるだろう。

籠の鳥として囲われるだけならいい。

しかし、今のオレは奴隷だ。となれば、それを吐かせるのに手段は選ばないだろう。

となれば、基本的に知識を持っている事は隠蔽しなくてはならない。

いつまでどこまで隠蔽する必要があるだろうか。

知識としてだけある剣闘奴隷。この制度がオレの知識と一致するのなら

勝ち続ければ市民になれるか。ひょっとすれば貴族的な何かにまで手が届くか・・・

確認しなければいけない。どこまで登ることができるのか

隠蔽しつつ、利用する。簡単ではないが少なくとも簡単に手出しをされない立場を手に入れるまでは

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る