その壁をおせ、力一杯!

 ロックかぁ、と十代のころの日記をひらくような気持ちで読みはじめましたが、想像をはるかにこえるロックな一日がはじけていました。

 何より自分に正直で、どこまでも独りよがり。おおきな音でさけぶのは、ただただ自分の主張。それ以上の力で押しかえされるのがわかっていても、力一杯押すことしかできない。ああ、そうでした。ロックってそういうものでしたね。昔よりずっとお利口さんになった私は、ようこさんの身勝手な主張に苛立ちながらも、読みすすめていくうちに、結局まんまと心をうごかされてしまいました。

 不器用で泥くさくて、まっすぐな生きかたを見せつけて、あのころの私を仕舞いこんだ扉を力づよくノックしてくれたようこさんに、声援をおくりたいとおもいます。

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