12月8日のラヴソング―拝啓ジョン・レノン様―

作者 氷月あや

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★★★ Excellent!!!

「イケメンで才能あるミュージシャンな彼氏」<「音楽」という主人公ようこは、保守的な大人たちから見たら、もっと「普通」になるよう勧められてしまうかも知れない、そんな20歳の女子。

メジャーになりたい、でも、そのために媚びたり、納得いかないことはしたくない。
尊敬する偉大なミュージシャンに追いつきたいだけ。
どんな時も自分に正直。正直過ぎるほどに突き進む彼女は、ロックそのもの。

一方で、ミュージシャンならではの、音楽とギターへの強い想いや、一般的な恋愛とは一見違う方に向けられた愛情と嫉妬が、芸術的な表現で描かれていて、惹き込まれました。

男らしくてカッコいい彼女の、端からは見えにくい心の中は……?
ツンデレ、いや、ツンツンな彼女に、年下の彼は応えられるのか?

スポットライトを浴びて爆発するようこさんを、みんなで観に行こう!!

★★★ Excellent!!!

 ロックかぁ、と十代のころの日記をひらくような気持ちで読みはじめましたが、想像をはるかにこえるロックな一日がはじけていました。

 何より自分に正直で、どこまでも独りよがり。おおきな音でさけぶのは、ただただ自分の主張。それ以上の力で押しかえされるのがわかっていても、力一杯押すことしかできない。ああ、そうでした。ロックってそういうものでしたね。昔よりずっとお利口さんになった私は、ようこさんの身勝手な主張に苛立ちながらも、読みすすめていくうちに、結局まんまと心をうごかされてしまいました。

 不器用で泥くさくて、まっすぐな生きかたを見せつけて、あのころの私を仕舞いこんだ扉を力づよくノックしてくれたようこさんに、声援をおくりたいとおもいます。

★★★ Excellent!!!

ようこはハッキリと決めている、信念を持っている。
「自分のロック、自分の音楽」で生きていく、と。

時代に合わせない、人に媚びない、そして自分に嘘はつかない。

衝動、本能、そして証明・・・

心臓が鼓動を打ち、血液が全身を巡るように、ようこの体の中を音が駆け巡り、音楽を、そして世界を創り出す。

ビッグバンで宇宙が誕生したように・・・

★★★ Excellent!!!

惚れてしまうくらいカッコイイ主人公。
女にもてるとはまさにで、私も惚れてしまいそうなくらい硬派でかっこいいのだ。
あ、私にそっちの趣味はない。

ギブソンを弾く姿が目に浮かぶようで、本当にライヴがあるなら聴きに行きたくなるほどだ。
それに加え、ぶよぶよでギトギトのオジサン連中が、かっこよくなる瞬間も目に浮ぶ。

こんなカッコイイ小説に出会えるなんて、最高に興奮した。
弘樹にも感動した。
この小説を読んで興奮しないなんてはずは絶対にないっ。
今すぐライヴハウスへ飛び込んでいって、かき鳴らすギターと歌に歓声を上げたい。