僕とあいつと氷ときせき ~青春フィギュアスケート小説~

作者 宮 都

98

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★★★ Excellent!!!

アイスダンスという日本ではまだマイナーな競技を通して、主人公(制覇くん)が成長していく様を丁寧に描いた作品です。ぐいぐいと引っ張っていくプロットラインとは裏腹に、実は筆致は比較的控えめで、それが良い効果を出しているように思えます。
幼馴染の少女への恋心未満の好意や、突然現れた帰国子女のライバルの存在も、ありきたりな設定に終わらず、品よく抑えた筆致で好感がもてます。
主人公の自分の名前に対するコンプレックスや、自分の未熟さへのくやしさ、そして個性豊かな脇役たち。惜しむらくは制覇くんが中学生というにはやや成熟しすぎているように思われること。
とはいえ、それは読んでいる時には気にならず、ぐいぐいと引っ張られる読書体験でした。
本当はもっと多くの作品を生み出す土壌がある物語なのでしょう。中学生を主人公としながら、大人の読書に耐える作品に仕上がっています。

★★★ Excellent!!!

一言で言ってしまえば「スケートを愛する少年少女のお話」なんだけど、スケート、特にアイスダンスと言う種目を通して、彼らが悩んだり苦しんだりを乗り越えながら、周りの人たちの協力を得て、少しずつ成長していく過程を切り取ったストーリー。
そこには年相応の悩みがあったり、自分の実力に対するもどかしさがあったり、時には目標を見失ったりする、等身大の中学生の姿がある。
だから読んでいる方としてはとてももどかしく、ひたすら彼らに声援を送るしかないのだが…。
ぶっちゃけスポ根モノの部類ではあるのだろうが、徹底的に爽やかに書かれているところが好感が持てる。
素敵なお話でした!

★★ Very Good!!

テレビアニメ「ユーリ on ice」を視聴し、アイスダンスに関してはリード姉弟の名前しか知らなかった小生。
それでも、氷の上での疾走感や上達したい熱意を味わうことができました。主人公は中学生。まだまだ成長できます。応援したくなりました。
ストーリーが中途半端に終わってしまったか? と思ってしまいました。
続編ありましたら、期待します。

★★★ Excellent!!!

氷上のマイナー競技・アイスダンスを題材にした青春スポーツ小説です。

昨今、フィギュアスケートに関しては、国際大会における日本選手の活躍もあって、世間的な認知度の高いスポーツになっている印象があるものの、アイスダンスについては私もほぼ予備知識がゼロの状態でこの作品を拝読しました。

結果から言えば、純粋に青春小説として面白かったです。
スケート競技にまつわる実際的な蘊蓄を学べる点は言うまでもないのですが、主人公の内面を綴った描写が素晴らしい。
何気ない切っ掛けから競技と関わり合うことになり、何だかキツいなあと不満を感じたりする場面がありつつも、のっぴきならない状況を経て徐々に本気でアイスダンスへハマって行く過程は、何かいかにも現実にありそうな展開で唸らずにいられませんでした。

★★★ Excellent!!!

「ほろ苦いマイナー青春スポ根小説」です。

先ずは本題がスケートリンクを守るために
選手だけでなく一般客まで裾野を広げる事。

イナバウアーにせよイケメンにせよお笑い
関西地区限定の元スケーター達の登場以降
フィギュアは冬季メジャースポーツ化して
我が地元だけでも随分と増加していますが
アイスダンスは一般化されないままです。

過去に作者自ら関った時期の思い出として
カクヨムで人気を集めている状況で最初に

釣られたきっかけは槇村さとる先生ですが
いちかん以来のレビュー復帰とだけ沿えて
後日談を甘酸っぱい展開で希望します(笑)

★★★ Excellent!!!

アイススケートは遊びとして好きで、幼なじみの果歩に引っ張られてモミの木リンクで滑っている。
まあまあうまい自信はあって、背は低いけど運動能力は低くないと思っている。
そんな中学生男子、制覇。

帰国子女の転校生、流斗はアイスダンスの選手だったといい、凄まじくうまい滑りで制覇を圧倒する。
闘争心に小さな火が点いた制覇は、ひょんなきっかけからアイスダンスに挑戦することになったが、雑草育ちで先生に習ったこともなく、靴さえ持っていない。
高飛車な先生や嫌味な同世代のスケーターに心を折られそうになったとき、手を差し伸べてくれたのは、アイスダンスのパートナーを探している美少女、陽向だった。


「やるスポーツ」としては馴染みのないフィギュアスケートの中でも、アイスダンスは知名度が低いものです。
主人公である制覇も、最初はアイスダンスの概要すら知らず、練習法やバッチテストのシステム、ステップや要素の名前と、勉強しなければならないことが山積みでした。
作中では、そうしたアイスダンスの基礎が丁寧に解説され、制覇と一緒に競技の世界に入り込むことができます。

また、果歩や流斗をめぐる学校やモミの木リンクの人間模様、陽向を中心とする練習環境での制覇の感情、制覇を見守って協力する家族の言葉など、少年の成長物語としての要素がアイスダンスを身近に引き寄せるのに大きな役割を果たします。

アイスダンスといえば、『キス&ネバークライ』という女性向け漫画がありました。
ヒロインの過去やミステリーの要素を苦手に感じましたが、アイスダンスを知ったのはあの作品がきっかけでした。
『僕とあいつと氷ときせき』は爽やかで読みやすく、本編終了後の彼らの活躍が気になります。

僕自身、フィギュアスケートの話を商用のティーンズラブとして書いたことがありますが、氷上での動きの描写は本当に難しく、専門的な知識やスケートの経験を…続きを読む

★★★ Excellent!!!

 アイスダンス。ニュースでもバラエティでもあまり取り上げられない、ともするとマイナージャンルの氷上競技を題材にした作品です。
 概要やルールを箇条書きのようにではなく、全く経験のない男子を主人公にしているため、読者も魅力を十分に味わえます。

 意見のぶつかり合い、そして感動の共感。
 この高揚感、あなたもどうぞ。

★★★ Excellent!!!

フィギュアスケートの中でもテレビなどで取り上げられることの少ないアイスダンスを題材とした作品です。

フィギュアスケートを滑るということそのものがどういう事なのか、その中でもアイスダンスというのはどういう競技であるのか、といった点がたいへん良く描かれています。
特に、男性側のリードが大切とされるアイスダンスにおいて、いかに男性側が苦労をするか、高いスケーティングやフォローが求められるかがとてもリアルに描かれていて、感銘を受けました。
実際、アイスダンスを鑑賞することが好きな私は、うんうんと頷けたり、なるほどと納得したりすることが多かったです。

しかし、たとえアイスダンスにもともと興味がなかったとしても、十分に楽しめます。
むしろ、高い文章力、構成力に支えられているため、本来一気に読んだら知恵熱が出てしまうほど複雑なものを描いているのにそのストレスを感じさせず、なおかつその複雑なアイスダンスについての記述が一つのエンタメとして楽しめるものに仕上がっています。

主人公やパートナーとなる陽向さん、コーチなど、キャラクターも生き生きと、目の前にいても不思議ではないくらいに描かれていて、親しみを覚えます。
特に主人公の嫉妬や上達したいという思い、でもどこかでがむしゃらになり切れない様子など大変リアルに描かれていて、しかもそれがただの個性に終わらずに終盤でしっかりと回収されて、スケートを通して彼が成長したことがはっきりと伝わってきます。
そのために、アイスダンスという競技を紹介するだけでなく、小説としての面白みも間違いなく備えています。

素晴らしい作品でした。

★★★ Excellent!!!

主人公制覇くんが転校生がやってきたのをきっかけにしてアイスダンスを始める物語。
私はアイスダンスという競技をこれまで1度も見たことがありませんでしたが、登場人物たちがまるで目の前で滑っているかのように臨場感を感じました。
普通のラノベのように萌えやドタバタしたラブコメがあるわけではありませんが、繊細で巧みな描写に引き付けられ最後まで一気に読んでしまいました。
登場人物のその後も気になり、なんで物語はここで終わるんだろう?と少し疑問に思いましたが、それはおそらくこのお話が「モミの木」というスケートリンクを巡るお話だからなのでしょう。
登場人物は皆それぞれにスケートリンクに対する思いを持っている、いわばスケートリンクは制覇と並ぶ第二の主人なのではないでしょうか。
このお話はスポーツを通して少年少女が成長する物語でもありスケートリンクやマイナースポーツに対しての思いを切々と訴えかけてくる、そんなお話だと思いました。
是非多くの方にオススメしたい小説です!

★★★ Excellent!!!

アイスダンス初心者の少年が競技に取り組むうち、少しずつ大人になっていくお話、でしょうか。
スケートの描写は臨場感がありますし、文章が読みやすくて、さくさく進みました。続きが読みたくなる小説です。

蛇足ですが、後半のネタで、主人公君と同じツッコミいれたかったです。おすすめです。

★★★ Excellent!!!

 読み始めて、キャラクター配置を把握して、これは恋愛が絡んでくるのかな? と。
 そんな浅はかな予想を、ガリガリとエッジで削り取られていくような読後感でした。
 もっとキャラクター性を高めて恋愛ジャンルで出せばいいのに、と考えてしまった自分を恥じたい。これは、紛う事なき思春期を迎えた少年のドラマである。

 そう、叫びたい。

 マイナースポーツ。

 私事ですが。
 学生の頃は、それなりに多様な部活動をしていましたし、総合スポーツ雑誌を愛読していた時期もあります。
 事情や苦労や競技レベルなど、察せられる部分も読み取れて、頷くこと多く。

 また、主人公の、幼さ、拙さ、経験の足りなさ。
 そことリンクして、アイスダンス業界全体が抱える問題点も浮き彫りにされており。

 マクロとミクロ。

 おぉ……! ただの、未経験者が才能を発揮するだけのサクセスストーリーではないぞ、と最後まで読ませて頂きました。

 ラストにドラマティックな盛り上がりが欠けるかな、とブレーキをかけられた思いもありますが、そこは第一部とのことで。
 是非、第二部を、とお願い申し上げる次第であります。

 踊る文字、ストーリーの滑走、どうか、皆様も共に、ダンスを。

★★★ Excellent!!!

フィギュアスケートといえば、一人ずつ滑るのが当たり前。
いやいや、そんなことないんです。
アイスダンスという、男女のペアで滑る競技があるんです!

私も存在だけは知っていましたが、あまり深く理解はしておりませんでした。
やはり競技人口が少ないだけあって、なかなかテレビなどでも注目されません。

しかし、私はこれを読んでアイスダンスに興味を持ちました。
今度YouTubeか何かで動画を検索します!

そして、アイスダンスが世間でもっと注目されるようになったら、私はどや顔で言うのです。
「このアイスダンスの小説、かなり前に読んだけどすごく面白いよ」って。

間違いなく、アイスダンスの知名度に変化を起こす力のあるこの作品、今のうちに読んでおいて損はないはず!

魅力的なキャラクターが、あなたをアイスダンスの世界へ誘います。
私は制覇くんが好きです。
名前がすごくかっこよくて。

★★★ Excellent!!!

アイスダンス。そんなマイナーなスポーツを題材にしている作品。

これは決してスポーツ小説だけどそれだけじゃない。私はそう言いたくなりました。そのスポーツの中で恋などそういった感情も書かれていて面白かったです。

またこの作品を読むときは1話、2話で止めるのではなくて一気にすべて読んだ方がいいかもしれません。話が進むたびに、盛り上がってきます。

更にこれは大見出しを見る限り序章っぽい。確かに序章みたいな話だといえばそうだけど、それにしても随分と濃い話のように感じます。これからどんな事件が巻き起こるのか楽しみです。

多分読むのなら今から読んだ方がいいと思います。ワクワクが止まりません。あぁこんな青春過ごしかったな

★★★ Excellent!!!

第15話まで読んだところでのレビューです。
とにかく面白いです。ここが大事なのでもう一度、とにかく面白いです。マイナーなスポーツを題材にしていて、しっかりとした長編で…と入り口は高いかもしれません。しかしそれを吹き飛ばす読みやすさ、物語の展開、丁寧に描かれていく少年の成長、小説の面白さを味わうことができるでしょう。
魅力的なのはやはり主人公の少年、最初は読者同様に素人です。彼がライバルを得て、たくさんの大人と出会い、努力を重ねながらたくさんの物を得ていきます。その成長の軌跡に共感し、応援し、成長の喜びをともに分かち合うことでしょう。
現時点で物語はかなりの盛り上がりを迎えようとしています。少年の成長の成果が明らかになってきています。幸いなことに連載中、今から読み始めることをお勧めします。

★★★ Excellent!!!

一人称で書かれた、アイスダンスを始めることになった中学生の話です。スケートをやっては…いるけど、アイスダンスって?と言う、真面目な主人公と一緒に、アイスダンスに関する知識ゼロでもすんなりと話に入っていけます。

ダンスのお相手の陽向ちゃんが可愛いですね!
なんとなく果歩ちゃんより好きかも?これは主人公と一緒にいる時間が長いからですたぶん。
ダンスのペアは恋愛とは別だと思いますが、そのあたりも書いて頂けたら嬉しいな…誰得って言うか私得だなー!…とか思ってみたり。
(すみませんただの願望です。聞き流して下さい)
果歩ちゃんにも期待。彼女は物語どう絡んでくるのか気になります。シングル向き?っぽいなと思わないでも無い。

主人公の語りが面白いです。
癒着とか、中ニ病とか、くすっとできる表現が良いです。
あー確かにライバルの流斗は実際いたらイタいですね…(^^;)
ですが、何かに必死で取り組む様はとても清々しく、格好良い?です。
もしかしたら不格好なのかもしれないけど、それも良し!と言う感じ。若さが弾けてます。ああ、まぶしい。

【これから読む方へ】
☆の伸び、他の方のレビューを見るとこの作品への期待度の高さが分かります。私も続きが気になってます。
あと色々なキラキラネームも楽しめます。主人公とかスゲー。
スケート描写が濃密なので、第14話までで、約3時間?くらいでしょうか。一気読みもおすすめです。

★★★ Excellent!!!

地味なバックボーンの青春物。でも、熱かったです❤
「恋+スポーツ」は2つの異なった熱源が良い具合に調和して物語を盛り上げてくれますが、本作も例外ではありません。実は、氷の冷たさと青春ドラマの熱さとのコントラストが効果的なのかもしれません。

執筆がんばってください。

★★★ Excellent!!!

 フィギアを扱った作品はたくさんあるけれど、アイスダンスというのは確かに少ないように思う。
 マイナースポーツであるアイスダンスを、男の子目線で描いている。しかもアイスダンスにそこまで興味も思い入れもない主人公。でもその主人公の心情が手にとるようにわかる文章に惹きこまれていきます。

 この先恋も絡んできて・・・ライバルとの対決も? 続きがとっても楽しみです。

★★★ Excellent!!!

 氷上を滑る。競い合うでもなく表現するでなく、ただ滑る。

 競技としてではなく娯楽の延長線で滑っていた少年が、ある出会いからアイスダンスの世界に入っていきます。

 その中で、人との関わりや競技の奥深さや広がりに戸惑い苦労しつつも進んで行きます。

 青春スポーツ物、という感じがして好いです。

 作中で、色々と氷の上を滑る描写が出てきたりするんですが、主人公の少年が自分の気持ちと感覚を込めて語ってくれるので、読んでいて追体験をしているような気持ちになれます。

 読んでいて、がんばれよ、と応援したくなるお話でした。

 と、ここまでが途中まで読んでのレビューでしたが、ここからが第一部の最後まで読み終わっての引き続きのレビューです。

 ある意味、出会いと興味、行動の始まりと憧れ、といった輝かしい物が前面に出て来ていた前半に比べ、後半では影とも言える部分も語られます。

 気軽に出来ない間口の狭さ。それゆえの競技人口の少なさ。それによるガラパゴス的な指導や行動の狭さに、世界に比しての実力の低さ。

 一言で言えば、日本におけるマイナー競技の影の部分が、登場キャラ達の行動や結果、そして想いも込めて語られます。

 それはある意味、苦しい現実です。けれど、前に進むなら、見ずに済ませる訳にはいかない事実でもありました。

 そこで折れるか諦めるか、それとも――

 そんな気持ちに読んでいてなりますが、それでも最後には、まだまだ前に進んでいくんだ、という力強さが感じられます。

 それらを読み終わり、やはり、がんばれよ、と思うお話でした。

 以上です。レビューでした。

★★★ Excellent!!!

フィギュアスケート、昔はほとんど興味なかったのですが、家族の影響で見るようになりました。やっぱり花形は男女シングルだよな。アイスダンス?そう言えば全日本フィギュアでもやってたな。ペアスケーティングとはまた違うんだよな…
というくらいの知識でも(だからこそ?)、主人公・制覇君と割と近い視点で楽しむことができました。
アイスダンスとの出会い、幼馴染の少女や転校生との関係で揺れ動く少年の感情。思春期特有の危うい感情の揺れが見事に表現されていて、あの頃のドキドキしたり甘酸っぱい気持ちになったりできる素敵な青春小説です。目を引くような派手さはない代わりに、一度読み進めると嫌が応にも最後まで読みたくなる名作だと思います。

10/13 最終話読了につき追記:
やっぱり名作でした。素敵な作品をありがとうございます。ほんと、書店に並んでないのが不思議なくらいのクオリティなんですが…
ここでキレイに終わるのも良し。でも、この後の活躍も読んでみたい。
この冬は、アイスダンスも例年以上に楽しんで観戦できそうです。

★★★ Excellent!!!

面白かったあ。
読後に放心するような優秀作品。アイスダンスがどういう競技かの描写はもちろん、そこで生まれるドラマが秀逸でした。

まずはスケートリンクや指導者、チームメイト、大会の質など、様々な要素がアクセルになったりブレーキになったりする描写がリアルです。マイナースポーツって本人の才能や努力よりも環境に振り回される部分がすごく多いので、そこを見せるのがうまいなあと思いました。

それともう一つ抜群に優れているのが、嫉妬の描写でした。対人競技だと負けって意外と簡単に受け入れられるものなのですが、採点競技はあいつが俺より上なのは納得いかん、というのがつきもので、それが様々な形で人間関係に反映され易いジャンルと思います。ペア競技だと特に、あいつと組んだから勝った、負けたという話もあるのでしょう。そこも巧みに入れ込まれていました。

競技の魅力を存分にアピールし、またその競技だからこそ起こる悲しさや醜さはうまくドラマとして昇華できており、恋愛やライバル関係が生み出す喜怒哀楽も豊富。アイスダンスと少年を鮮やかに描ききったとても良い作品でした。出会えてよかったと思える傑作です。

★★★ Excellent!!!

 あえてマイナースポーツを題材にした、瑞々しい青春ストーリー。作者さん、好きなんだろうなあ、と思います。マイナースポーツの場合、そもそも調べるのが大変です。専門誌も、普通の書店なんかには置いてませんし。ネットだと立ち読みできないし。取材しようにも、近所にスケートリンクなんかねえ、となります。プロ作家なら、大学やプロスケーターに取材できるだろうけど、シロウトじゃ「はあ? アンタだれ?」て言われちゃいますしね。あえてスケート、しかもスピードスケートやフィギュアではなくアイスダンスを選ぶところに、作者さんの熱さを感じます。本来、スポーツとは好きだからこそやるもの、という根本的なテーマを感じました。