精緻な心理描写で綴られる、氷上のマイナー競技・アイスダンスの青春小説!

氷上のマイナー競技・アイスダンスを題材にした青春スポーツ小説です。

昨今、フィギュアスケートに関しては、国際大会における日本選手の活躍もあって、世間的な認知度の高いスポーツになっている印象があるものの、アイスダンスについては私もほぼ予備知識がゼロの状態でこの作品を拝読しました。

結果から言えば、純粋に青春小説として面白かったです。
スケート競技にまつわる実際的な蘊蓄を学べる点は言うまでもないのですが、主人公の内面を綴った描写が素晴らしい。
何気ない切っ掛けから競技と関わり合うことになり、何だかキツいなあと不満を感じたりする場面がありつつも、のっぴきならない状況を経て徐々に本気でアイスダンスへハマって行く過程は、何かいかにも現実にありそうな展開で唸らずにいられませんでした。

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