概要
「愚かなる外道め。形代とは余を創造したまふた主の名也!」
余は思ふ。生れ落ちたとき既に、余は此の屋敷に居たのだと。
遊園地。拝金原理主義のオーナーにより閉鎖が定められた恐怖の館。落胆する怪物製造人と時代遅れのしもべたち。閉鎖後のホラーパークの門扉をくぐるものに待ち受ける運命とは?
余は切に望む。丗界が此の屋敷のやうに混沌としてゐた頃の、まやかしの昼など存在せず、百鬼が夜行する大禍つ時。余が生れ落ちたあの時代の、余の身体を……。
遊園地。拝金原理主義のオーナーにより閉鎖が定められた恐怖の館。落胆する怪物製造人と時代遅れのしもべたち。閉鎖後のホラーパークの門扉をくぐるものに待ち受ける運命とは?
余は切に望む。丗界が此の屋敷のやうに混沌としてゐた頃の、まやかしの昼など存在せず、百鬼が夜行する大禍つ時。余が生れ落ちたあの時代の、余の身体を……。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!クトゥルフ神話の浸蝕力
年季の入った遊園地のお化け屋敷。
絶妙なレトロ感のある90年代ハリウッドホラー映画から想を得た「怪物」たちは……
こういうものまで「クトゥルフ神話」空間に飲み込むこのコズミックホラーの懐の深さ、そして作者様の、この世界への愛の深さと名状しがたき者たちへの親密さに唸るべきかも知れません。
巨大な恐怖を前に完全に無力で滑稽でさえある人間と、それを宇宙的なおぞましきものに無理やり結びつける傀儡たち。
人間は卑小で邪悪だが、おぞましき者どもは善悪を超えて偉大である、その対比。
形代さんは何者でしょう。
エーリッヒ・ツァンを少し思い浮かべるのは的外れでしょうか?