第20話 たまには「お客さん」を意識して
先日、本屋で小説を数冊買ってきました。
内容はいずれも非現実的な物です。
なんというか、体があまり動かない日が続くと、浮世離れした物語が読みたくなるんですよね。
これって、一種の現実逃避でしょうか?
そういえば、近頃は異世界転生ものが流行りだとか。
いきなり異世界に飛ばされて、なぜか特殊な能力が身に付いていて、何の苦労もなく好き放題という。
これも、同様に現実逃避かもしれませんね。
それが流行っているということは、それが求められる世相だということ。
つまりは現実が思い通りにならない方が多数居るということですね。
似たようなお話としては、ワーキングプアが問題になって、プロレタリア文学の『蟹工船』が流行ったというのがあります。
これは現実逃避というよりも共感だと思いますが、求められてというのは同じですね。
やはり創作物も社会のニーズに応じた物が歓迎されるようです。
しかし、カクヨムの作者さんがそのニーズに応じた物を作っているかというと……「書きたい物を書けばいい」とか「出来が良ければ評価されるはず」と思っている方も多いように見受けられます。
確かに、才能があれば書きたいように書いただけで評価されるかもしれません。
あるいは、ニーズを無視した方向性で斬新だと評価されるかもしれません。
ただ、プロになりたいとかたくさんの評価が欲しいといった方は、「お客さん」を無視して良い結果が得られるとは思えません。
対象の評価が得られてこそのプロや人気作者です。もちろん、好きに書きたければそれでも良いですが、評価されないこともあることを忘れないでください。
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