第10話 独りよがりになってそう

 この前、列車に乗ったら降りる時にうっかり割り込んでしまいました。

 周囲に無関心だったというか、不注意というか……。

 いや、前の方に座ってたので列の最後に並ぶのを忘れてました。

 反省しないといけませんね。

 ……という訳で、今回のテーマは「独りよがり」。


 これを読んでいる方は創作に関心のある方が多いと思います。

 もしかしたら、今も何かを作っている最中かもしれません。

 そして、その中の多くの方はその作品に自信を持っているはずです。

 しかし……いいですか? ちょっときついことを言いますよ?


 ――しかし、自身の


 個人で何か制作する場合、往々にして「閉じた世界」になりがちです。

 その中で作っていると、客観的な視点がなくなり、自身の作品がさも名作であるように思えてきます。

 これだけ頑張って作っているんだから、名作でないはずがない――無意識にそう思い込もうとするのです。

 でも、実際に公開してみると凡庸な出来でしかなく、評価すらされない……そういうことが多々あります。


 実際、私もフリーゲーム制作している時は、今度こそ名作だ! ブームを作ってやる! ……みたいな間違った意欲で作っていたりもしました。

 けれども、公開してみると反応すらない。あっても微々たるもの。

 そんなことを繰り返して、自身の評価が客観的でないことを悟りました。


 やはり、一旦距離を置いて、冷静になって判断できないと独りよがりな作品になりがちです。

 第6話でも書きましたが、創作熱で冷静な判断がつかなくなったら、少し冷ましましょう。

 「鉄は熱いうちに打て」と言いますが、でたらめに打っては形を崩してしまうだけです。

 もっとも、完全に冷めて意欲がしぼんでしまっては、それも困るのですが。


※「創作論・評論」のジャンルが新設されましたが、このシリーズは今まで通り「エッセイ・ノンフィクション」のジャンルのまま続けようかと思っています。

 創作論とか書くと、なんだかさもご高説のようで、この気まぐれな駄文にはふさわしくないというのと、その関係ばかり書くか分からないというのが理由です。


 あ! ……まだ残酷描写と性描写のノルマ達成してませんね。そのうち入れるかもしれないと、とりあえずチェックしておいたのですが。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る