第16話 無料だと真面目に読まない
先日、古本屋で小説本を数冊購入しました……が、よく考えてみると、お手軽な読み物ならカクヨムで探しても良いんですよね。
しかし、無料で公開されている作品だと、最後まで読まないことが多いんです。
読み始めの頃は面白がっていても、段々と読むのが面倒になって止めてしまいます。それが人気作であっても。
逆に有料だと大抵は一通り読みます。不思議なことに。
つまり「気軽に読める」ということは「気軽に読むのを止められる」というのと同義なんですよね。
大げさな言い方ですが、読む方も何らかの対価を支払い「覚悟」を決めることによって読み終えられる……読み物は多かれ少なかれそういった側面があると思います。
じゃあ、読む側に対価を支払わせずに読了させるにはどうすべきか。これは先が気になる展開を毎話続けることしかないでしょうね。
……と、さらっと書きましたがこれは実際には大変なことです。
なぜなら、物語は常に激しい動きがある訳ではないからです。小説などを読んでいても明らかな「繋ぎ」の部分が散見されます。
けれども、息継ぎせずに50メートル泳げと言うのと同じで、繋ぎの部分無しでは長編は無理です。それならば、その繋ぎを面白くするほか方法はありません。
繋ぎの部分を面白くするには、なんでもない日常を面白く書けるかだと思います。
主人公にとって何気ない日常でも、読者を引き付ける描写があれば先が気になる展開になります。
私はこのなんでもない部分の描写が上手い方こそ、本当の意味で文章が上手な方だと思うのですが……。
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