第4話 言う程流行らない

 前回、この文章は「エッセイ」ではなく「エセ」だと言ってしまいましたが、まだ読んでいる人は居るのでしょうか?

 居られたら画面に向かって手を挙げてください……見えませんし見ませんがね。

 じゃあ、なぜそんなことを言ったのかというところで今回のテーマ「言う程流行らない」について。


※このようにテーマをすり替えて、あたかも正当であるかのように振る舞うのは詐欺の手口ですので、よく覚えておきましょう。


 さて、本題に戻ります。

 インターネットで何かを公開されている方、このサイトなら特に小説を公開されている方は期待している方も多いと思います。

 ネット上で騒がれて、それが元でブームになって、結果的に大量の印税が転がり込む……そんな甘い幻想を。


 でも、実際には


 そして挫折して真っ先に思うのは「宣伝が足りなかった」というありがちな責任転嫁ですが、そうではありません。

 今度こそはと念入りに宣伝して、とうとう元から流行らないものだと悟るのです。

 フィクションではよく「インターネットが元で大成功」とかありますが、実際にはそんなこと滅多にありません。

 流行るのは、時代のニーズに応じたものか、余程の才能があるもの。他は誰も目に止めることはなく風化していくのです。

 じゃあ、そのニーズを把握して作ればいいと思うかもしれませんが、「あなたが思っているニーズ」と「皆のニーズ」が同じだとは限りません。

 あなたに誰もが認めるような非凡な才能がない限り、運頼みの部分がかなりあると言っていいでしょう。


 ここまで書くと、何を根拠にと思われるかもしれませんが、自身のフリーゲーム制作・公開の体験を基にしています。

 私も昔は熱心にゲーム制作をしており、雑誌等に掲載されたこともありましたが、それで何かが流行るということはありませんでした。

 それらの体験からの反省、あるいはアドバイスだと思ってください。


 ちなみに、諦めろと言っているのではありません。

 それはそれとして「気楽に待ち続ける」ことを勧めているのです。

 焦っても何にもなりません。のめり込みすぎても、自分を壊すだけです。


 よくインターネットを「もう一つの世界」として捉える方が居ますが、それは間違いだと思います。

 たとえそうであっても、世界のごく一部に過ぎません。もっと言うなら、日常生活における単なる道具です。

 なぜなら、いくら美味しそうな料理の画像を見ても、空腹は満たされないからです。……逆はあるかもしれませんが。


 道具に使われるようになっていませんか?

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