三者三様
新年の祝いの翌日。
前の西ノ方サマは、シズカヒメがのどをウンとならすの聞いた。それは娘がなにかを欲している時の合図であり、めったにないことであったので、ぜひ叶えてやろうと考えた。
シズカヒメは簡潔に答えた。あの子がほしいと。母親はたずねた。だれだい、と。
しばらくしてリュウノキミが、カガヤクヒメと結婚したい旨を、前の西ノ方サマに報告した。しかし、その話は認められず、シズカヒメに婿入りすることを命じられた。リュウノキミは、祖母や兄弟姉妹との争いに関して、西ノ方サマに恩があったので、断ることができなかった。
その結果、カガヤクヒメは西の一族の血統の良い男と結婚した。
シロヒメは、自室に閉じこもる日々を選んだ。
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