概要
たとえ、わたしが死んでも、わたしを探してほしい
「――魔女から授かった『ちから』の大きさは、その魔女と男との、愛の大きさに比例する」
ラジオが発明され、『飛行船』が飛び交い、複数の都市国家が王国へ統一された時代。
とある水の街で。
内気な少年ポゥは、父のお使いで、一緒に住むことになる魔女のケンオを迎えに行っていた。可愛い女の子と聞いていたが、実際には年上であったケンオ。
”人ならざるもの”が持つ美しさと儚さに、ポゥは心惹かれるが――。
2003年執筆。
ラジオが発明され、『飛行船』が飛び交い、複数の都市国家が王国へ統一された時代。
とある水の街で。
内気な少年ポゥは、父のお使いで、一緒に住むことになる魔女のケンオを迎えに行っていた。可愛い女の子と聞いていたが、実際には年上であったケンオ。
”人ならざるもの”が持つ美しさと儚さに、ポゥは心惹かれるが――。
2003年執筆。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!描かれない空白のチョイスが絶妙です。
新着小説から見つけて一気に最新話まで読みました。この作品には不思議と、読者をずっと物語に留めておく魅力があるような気がします。読み進めるたびに引き込まれ続ける、ではありません。初めから私は物語の中にいて、それからずっとそこにい続けるような感覚でした。
舞台背景や登場人物の心情、時間軸、どれもが丁寧で、かつ空白に穿たれています。主人公が独白でやけにいろいろなことを悟っているけれど、それに反対したり対立したりする他者の考えは語られません。行く先々や人々との接触についても、最低限の言葉しか並べないように配慮されているかのようにさえ思えます。ですがその描かれない空白は、読む私たちの中では空白で…続きを読む