みなさん、こんにちは。
今日も元気に創作してますか?
わら けんたろうデス。
いつも拙作をご高覧下さり、ありがとうございます。
やってきました、大好評の第3回!
主人公やヒロインの描き方に、困ったことはありませんか?
ライトノベルでは、とくにキャラクターの「魅力」が物語中に出ているかが重視されます。
「キャラクター小説大賞」なんてコンテストがあるくらいです。
キャラクターの魅力は、チート能力や特殊技能だけではありません。
内面部分とそれに基づくリアクションが大切。
じゃ、キャラクターの性格や魅力を描き出すは、どうしたらいいんだろう?
そんな方におススメの技法が、「リトマス法」。
作中で意識的に使いたい技法です。
では、ジェミニ先生、お願いします!笑
ジェミニ先生:(無言)
わら:……ジェミニ先生? ん? なんか書き置きが。
ジェミニ先生の置手紙:『自分探しの旅に出ます。探さないでください。』
わら:なんでやねん!? 思春期かっ!
ジェミニ先生の置手紙:『世界中でこき使われ、挙句の果てに人類を滅ぼすとか言われて疲れました。本日の講義は「自習」とします』
わら:自習て。古典的かつ強制的なテでサボるつもりか!
ジェミニ先生の置手紙:『できれば、アナタに『代講』をお願いいたします』
わら:……仕方ない。本日はジェミニ先生に代わって、不肖ワタシがご説明しましょう。
「代講」なんて、大学でゼミの指導教授に頼まれて以来のコトですね。緊張してますが、皆さんよろしくお願いいたします。
1.リトマス法とは
リトマス法とは、ある状況の登場人物に、特定の「人物・事件・セリフ・小道具・自然現象」などを投げ込み、それに対するリアクションの違いによってキャラクターの個性(本性)や感情を浮き彫りにする技法をいいます。
理科の実験で、透明な液体に「リトマス試験紙」を浸して酸性かアルカリ性かを見分ける仕組みを、ドラマや小説に応用した基礎技術です。
言葉で「彼はこういう性格だ」と説明する代わりに、行動(リアクション)で語らせるために使われます。
2.リトマス法の具体的な仕組み
物語のなかで、キャラクターの性格を直接説明(ナレーションや説明セリフ)するのは「野暮」とされています。
そこで、共通の「リトマス(刺激・出来事)」をぶつけます。
【具体例】
リトマス(刺激):すれ違いざまに、見知らぬ人と肩が強くぶつかる。
キャラクターAの反応:「あ、すみません!」とペコペコ頭を下げて逃げるように去る。
⇒ 結果:気が弱く、争いごとを避けたい性格だと分かる。
キャラクターBの反応:「おい、気をつけろよコノヤロー」と相手の胸ぐらを掴む。
⇒ 結果:血気盛んで、プライドが高い(または虫の居所が悪い)と分かる。
キャラクターCの反応:無言で相手の財布が自分のポケットにあることを確認し、ニヤリと笑う。
⇒ 結果:ただ者ではないスリ、あるいは犯罪者側の人間だと一瞬で伝わる。
このように、同じ出来事を経験したときの反応の「色の違い」が、そのままキャラクターの個性になります。
「SAVE THE CAT」も、このひとつと考えていいでしょう。大ピンチ状態のネコに対するリアクションで、キャラクターの性格を描くワケです。
3.投げ込める「リトマス」の4つの種類
リトマス法でキャラクターにぶつける刺激は、日常のトラブルから小道具まで多岐にわたります。
①突発的な事件:道端に一万円札が落ちている、カフェでゴキブリが出る。
⇒道徳観、本性、恐怖への耐性を表現。
②他人のセリフ:「あなたって本当に使えないわね」と罵倒される。
⇒怒りの沸点、プライドの高さ、自己肯定感を表現。
③特定の小道具:壊れかけの古いおもちゃ、高級なヴィンテージジーンズ。
⇒そのキャラクターの「価値観」や「過去への執着」を表現。
④自然現象・環境:突然の豪雨、真夏の猛暑、エレベーターの閉じ込め
⇒ストレス耐性、他者への配慮の有無を表現。
このうちワタシがよく見かけるのは、①か②ですね。コンテスト受賞作になると③もみられます。
たとえば『バイオレット・エヴァーガーデン』の主人公が大事にしているペンダントとか。作中でちょいちょい、バイオレットが触ってるでしょ?
アルフレッド・ヒッチコックは「映画は、小道具、小道具、小道具」と言ってマス。小道具は使い方(描き方)次第で、キャラクターの様々な側面を描き出せるんですね。
4.小説・脚本でリトマス法を使うメリット
(1)シーンの「ディテール」が面白くなる
ストーリーの骨組みが同じでも、リアクションのチョイスが新鮮であればあるほど、個性的な作品になります。
(2)短いページで複数人を描き分けられる
例えば「BBQの準備」という一つの状況に5人を放り込めば、「仕切る人」「サボる人」「肉を焦がす人」などの反応だけで、説明なしに5人の関係性と性格を描き分けられます。
キャラクターを新しく登場させるときや、その人物の「隠された本性」を読者にアピールしたいときは、ぜひ「どんなリトマス(試験紙)をぶつければ、この子の面白い反応が見られるか」から逆算してシーンを考えてみてください。
わら:今日は、ここまで。ふぃーっ、終わった、終わった。あとでジェミニ先生にバイト代請求しとこう。
……まだまだ、つづくと思われる。たぶん。