みなさん、こんばんわ。
わら けんたろう です。
いつも拙作をご笑覧下さり、ありがとうございます。
さて、このシリーズもなんと五回目!
本日ご紹介する作品は、
宮島未奈著『成瀬は天下を取りにいく』(新潮社、2023年)
です。
カクヨムなのに新潮社の書籍でスンマセン。
え? 削除要請くる!? 来ちゃう!?
ならば、削除要請くる前にこの近況ノートへお立ち寄りください(笑)
書店へ行けば、今でも店頭に平積みされているヒット作。
もとは「第20回女による女のためのR-18文学賞」で大賞を受賞した「ありがとう西武大津店」という作品を加筆修正したのが本書です。
2024年本屋大賞も受賞しました。
「島崎、わたしは、この夏を西武に捧げようと思う」というセリフから始まるこの物語の魅力は、キャラクターと地元愛。
とにかく主人公の成瀬あかり がイケてます✨
変人ぶりでは、拙作「黒ばら」のアスカを超えるでしょう。
中二の夏休みを「西武大津店」に捧げた後、M-1グランプリに出場(1回戦敗退)、高校入学時にスキンヘッドにして三年間で髪が何センチ伸びるか検証したり、競技カルタを始めて全国大会に出場したり……。
うん、チャレンジしているだけで人生は面白い。
べつに、成功しなくても目標に届かなくてもいいんです。
そんな物語。
是非みなさまも、安らぎのひと時をこの物語に捧げてみて下さい。